盛岡タイムス Web News 2012年 5月 22日 (火)

       

■  金環日食に列島沸く 盛岡は69年ぶり9割以上

     
  小岩井農場まきばの天文館、齊藤政宏さんが撮影。撮  
  小岩井農場まきばの天文館、齊藤政宏さんが撮影。撮影時刻は食最大7時43分。機材は8a屈折望遠鏡、焦点距離910_、ニコンD5100で10万倍滅光フィルターを使用。1/200秒。直接焦点撮影  

 日本列島の各地で21日朝に日食を観測し、盛岡市でも観察することができた。太陽が月に隠され、リング状に見える金環日食にはならなかったが、太陽が9割欠ける部分日食を観察することができた。貴重な天文ショーを多くの市民が各地で楽しんだ。太陽の約6割が隠れる部分日食は2009年に起きたが、9割以上の太陽が欠けるのは69年ぶりとなる。同日の午前6時半ころから始まり、同7時43分に太陽の9割が欠ける部分日食を迎えた。望遠鏡などに映し出された太陽は、ちょうど三日月やカチューシャの形になり、観察する人たちを驚かせた。

 同市の子ども科学館(竹田紀男館長)は21日、同市盛岡駅西通のJR盛岡駅西口の光の広場で日食観察会を開いた。19日や20日に運動会を開いた学校もあったため、振替休日を利用して日食の観察に来た子どもたちや家族連れでにぎわった。

 科学館が用意した望遠鏡、日食メガネなどを利用し、見たこともない太陽の形に子どもたちは驚きの声を上げていた。ピークを迎えた7時43分、空は夕方のような薄暗さになり、幻想的な雰囲気に包まれていた。

 盛岡市の佐藤愛依さん(8)は振替休日を利用し、家族で日食を観察にきた。「初めて日食を見た。時間がたつごとに太陽の欠け方が違った。三日月みたいに欠けていて驚いた」と、目を輝かせた。

     
  望遠鏡を通して写った日食を観察する参加者たち  
 
望遠鏡を通して写った日食を観察する参加者たち
 

 科学館天文担当の武田佳子さんは「多くの方々の参加があり、うれしかったし、自分自身楽しかった。貴重な時間を多くの人たちと過ごすことで、一人で観察する以上の喜びがあった。日食で太陽の良さを改めて感じた」と話していた。

 同市の盛岡第一高校(高橋和雄校長)の天文部12人は、同校3年の森田真理華部長を中心に日食の観測、研究のため20日から準備を進めていた。部員の半分が泊まりこみで、望遠鏡7台などの準備に当たった。同部は時間ごとの太陽の欠け方、欠けている時間の気温変化や動物の異常行動などを研究した。カラスが間違って巣に帰るところを観察できたという。

 同部顧問の柳沢忠昭教諭は「日食を写真、ビデオに収めることができた。日食で空が暗くなる光景に驚いている生徒もいた。生徒中心の観察だったが、よくやってくれた」と話していた。

 科学館によると、次に日食を観測できるのは25年後の2037年。その他に今年は6月6日、金星の太陽面通過があり、科学館では観察会を開催する予定。


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