盛岡タイムス Web News 2012年 5月 24日 (木)

       

■  近代化遺産の赤れんが化粧直し ふれあい覆馬場プラザ公開

     
  100年前のトラス、野地板の構造をそのままにモダンな建物に生まれ変わった盛岡ふれあい覆馬場プラザのアリーナ棟内部(23日)  
  100年前のトラス、野地板の構造をそのままにモダンな建物に生まれ変わった盛岡ふれあい覆馬場プラザのアリーナ棟内部(23日)  

 盛岡市が保存活用する同市青山の盛岡ふれあい覆馬場プラザの改修工事が完了し、6月1日から供用開始される。これに先立ち23日、地域住民らに赤れんがのアリーナ棟の建物内部と新設した交流棟などが公開された。外装の赤れんが、天井の鉄骨トラスと野地板は建設時約100年前からの構造がそのまま生かされ、新たな地域拠点が開設される。

 覆馬場プラザは同市青山2丁目地内の敷地面積3316平方bに立地。アリーナ棟は、れんが組積造り一部鉄骨造り平屋建てで床面積1192平方b。交流棟は鉄骨造り一部木造平屋建ての210平方b。工期は昨年3月から今月15日まで。工事費は約1億9千万円。

 アリーナ棟は1909(明治42)年築の旧陸軍屋内兵馬訓練場「覆練兵場」を生かした。700畳分の多目的スペースがあり、地面はテニスのクレーコート状になっている。ゲートボールやフットサル、ハンドボール、格闘技などに利用できる。器具庫、水飲み場も整備された。

 交流棟は、天井に青山地区の森永乳業盛岡工場敷地内にあった旧騎兵第3旅団兵舎の洋式木製トラスを引き継いで活用。利用受け付けを行う管理事務室、会議に利用できる交流ホール、更衣室、トイレなどがある。アリーナ棟とは渡り廊下で結ばれている。

 公開に訪れた住民は市都市整備部景観政策推進事務局職員の案内を受け、内部を見学した。100年前のトラスや野地板などの構造を生かしたモダンな建物を見上げた。交流棟も木製トラスと木質の床・壁、事務室のカウンターとのマッチングに「新しくて気持ちいい」と女性の喜ぶ声が聞かれた。

 建物の目の前に住む佐々木とも子さんは「随分明るくなった。何かに使用してみたい。雨でも子どもが遊べるので、子ども会行事にいいかも」と話していた。

 山田町の仮設住宅から佐々木さんの家に滞在中の母、福士アイさん(80)は「2月から作業を見ていて、見る見るきれいになった。外から見たのと違って何かと便利になったみたい。ときどきは使わせてもらいたい」と、にっこり。

 指定管理者の青山地区まちづくり協議会(遠藤政幸会長)が管理運営する。遠藤会長は「完成して夢が広がる思いが改めてした。さまざまな利用形態へアドバイスをもらいたい。盛岡市民の財産として、青山のまちづくりの拠点として利用拡大したい」などと抱負を語っていた。

 利用受付は6月1日から。同日午前11時から開館式が行われる。

 


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