盛岡タイムス Web News 2012年 5月 28日 (月)

       

■  東北六魂祭 予想上回る24万人で閉幕

     
  「戻り囃子」に合わせ、一体となって進む6県の祭り出演者  
 
「戻り囃子」に合わせ、一体となって進む6県の祭り出演者
 

 東北6県を代表する夏祭りが集結した東北六魂祭(同実行委員会主催)は27日、盛岡市中央通、内丸を会場に華やかに繰り広げられ、2日間の日程を無事、終了した。気迫に満ちた演技が観客を魅了。「心一つに復興へ」と震災から立ち上がる東北のエネルギーを内外にアピールした。主催者の発表によると、2日目は13万人が繰り出し、祭り期間の人出は予想の20万人を上回る24万3千人に達した。

 東北6県の祭りパレードは正午に開始。この日も会場への入場を規制するほど人であふれた。往路の行進を終えた6県の参加者が「戻り囃子(ばやし)」に乗り、一斉に引き返してくると、会場は「良かったよ」「ありがとう」と大きな歓声と拍手に包まれた。

 沿道の最前列に陣取った同市東松園の川村剛さん(65)は「最高。各県から来ていただきジーンときた」と感激。八戸市から訪れた沼畑友恵さん(47)も「一カ所で6県の祭りが見られて大満足。満喫した」と喜んでいた。

  会場の熱気に、出演者も感慨ひとしお。昨年、仙台市で開催された六魂祭にも出演した盛岡さんさ踊り清流会の阿部瑠衣さん(30)=奥州市=は「仙台では会場が混乱し、観客から厳しいことも言われた。今回は復興につながる、いい祭りになったのでは」と充実した表情。秋田竿燈で熱演した斉藤一さん(44)は「被災地を勇気づけることにつながってくれればうれしい」と話した。

  盛岡城跡公園内の特設ステージで行われた閉幕式には6県の関係者が集結し、東北の絆を確認。実行委員会会長の谷藤裕明盛岡市長は「復興にかける東北人の思いと熱気を全国に発信することができた」と感謝した。

  元持勝利盛岡商工会議所会頭は「各県の真剣さがひしひしと伝わってきた。東北の復興へ相当な効果。各県の本祭にも足を運んでもらい、活性化につなげていかなければ」と気持ちを引き締めた。

  地元のホテルや飲食店は大盛況となったが、「商品は売れなかった」という声も。酒店経営の芳本和重さん(47)は「今回できた他県との絆を大事に、岩手単独でも人を呼び、沿岸被災地に人を送り込む工夫をしていくべき」と話した。

  市内は各所で渋滞が発生したが大きな混乱はなかった。2日間で臨時観光バス駐車場は269台が利用。盛岡駅西口の一般車両駐車場は5300台の利用があり会場へのシャトルバスは延べ345台、1万2756人が利用した。救護所は62人が利用、熱中症などで救急搬送された人も10人いた。

 


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