盛岡タイムス Web News 2012年 5月 31日 (木)

       

■  殺到!3週間待ち 盛岡市で市民対処に食品の放射性物質検査

     
  盛岡市が行っている市民対象の食品放射性物質無料検査(30日、肴町分庁舎5階の検査室)。写真下がシンチレーション・スペクトロメーター  
  盛岡市が行っている市民対象の食品放射性物質無料検査(30日、肴町分庁舎5階の検査室)。写真下がシンチレーション・スペクトロメーター  

 盛岡市は希望する市民に食品の放射性物質の無料検査を始めている。市民の安心を担保するため地元産以外の購入食品も対象とし、受け付け開始の21日から30日までに76件の申し込みがあった。既に6月19日以降まで3週間待ちの状態。検査は28日から始まり、1日4〜5検体を測定。30日までに、国が定める一般食品の基準値を超過した食品は出ていない。

  検査は市内在住で、自分や家族が口に入れるもの(自家消費)が対象。地元産のほかスーパーなどで購入した市外産も受け入れている。販売目的は対象外。
市民一人1回につき1食品で、希望者は電話で申し込む。

  米国製シンチレーション・スペクトロメーターを使い、厚生労働省の定めに準じた簡易検査をする。検査限界値は10ベクレル(一般食品の基準値は100ベクレル)。会場は市役所肴町分庁舎5階に設けられた検査室。

  申し込んだ市民は、検査精度を上げるため事前に食品を洗浄して土、イチゴやナスなどはへたなどを除いて食べる部分のみに処理。
みじん切りにした700cを持参する。

  検査室ではフードプロセッサーでさらに細かく刻まれ、前処理される。専用容器に移され、約􏇣分で測定される。検査室は精度確保のため温度、湿度が一定に保たれている。

  これまで主に山菜や米などが持ち込まれた。山菜は中高年層で、幼児のいる保護者の申し込みも多い。検査後直ちに次の食品検査を申し込む市民もいる。

  30日は5人が自宅敷地に自生するフキ、採取したワラビなどを持参。いずれも検査限界値未満だった。2人が次の食品検査を申し込んだ。職員に安全性などについて熱心に質問する家族もいた。

  同市仙北の女性は「一応安心した。これから夏野菜の時期だし、家庭菜園が広いので引き続き利用したい」と述べ、会場を去った。

  同市みたけの齊藤敬治さん(69)は玉山区外山で採取したワラビを持参。「盛岡近辺は大丈夫だと思っているが、おすそ分けするには安全を確認する必要があり、ありがたい。旬のものを食べるのが趣味なので週末はフキを採りに、次の週はタケノコを採りにいく」と話していた。

  検査の申し込み、問い合わせは市消費生活センター(電話603―8014)へ。

 


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