盛岡タイムス Web News 2012年 6月 6日 (水)

       

■ 〈大連通信〉15 南部駒蔵 北京の環境

 K君は恋人と北京に行った。そこで見たことを話してくれた。

  ホテルの予約をするのに、インターネットを使った。写真で見るときれいなホテルで、料金も安いホテルを予約した。行ってみると写真はうそで、ベッドに血のついている汚いホテルだった。料金は100元だった。中国ではホテルの等級を星で示し、5つ星が一番高級なホテル、3つ星が普通で、240元ほどである。K君の恋人は安くて立派なホテルという宣伝はうそかもしれない、最初から4泊全部予約しないほうが良いというのでそうしたが、果たしてその通りだった。翌日から別なホテルに移った。

  北京の空気は汚れている。大連よりずっと空気の汚染が進んでいる。オリンピックの時は良かったが、それ以後急速に悪化している。北京に一日いてその後、服をたたくと、ほこりが出る。雨も汚れている。これは大連も同じだが、雨の後、車にほこりがたまっているから洗って汚れを流さなくてはならない。

  北京はゴミ箱とトイレが多い。道はきれいで、トイレも清潔、ペーパーが置いてある。

  北京の人は教養が高い。親切に道を教えてくれる。また道を教えてくれるガイドがいる。北京の人は忙しそうに歩いている。落ち着いてゆっくり話す時間がなさそうだ。

  北京で見る車は、ベンツ、米ビッグスリー、BMWなどほとんどがヨーロッパ、アメリカの外車である。北京の人は金持ちで、国産の車に乗らない。中国の国産車の価格は20万元、トヨタ、日産、ホンダなど日本車は20万から30万元、欧米の車は40万元くらいが相場である。政府のリーダーや官僚たちが乗っている車も欧米の車だ。北京で見た日本車はタクシーだけだった。

  北京は金持ちが多い。大連で50万元預金している金持ちがいるとすれば、北京では500万元預金している金持ちがいる。北京は物価も高いが、給料も高い。

  北京にはこじきが多い。こじきをするために農家の人が北京に出てくる。地下鉄に、天安門広場に、博物館の前にもいる。中にはラジカセで「金をくれ」と流している怠け者のこじきもいる。地下鉄は2元出せば入れるから、その金は持っている、金持ちの(?)こじきである。北京の人は0・9元で、老人は0・4元で地下鉄に入れる。

  北京は外国人が多い。ロシア人はどこにでもゴミを捨てるし、うるさい。日本人は「こんにちは」「こんにちは」と気軽に声をかけてくれる。写真を撮っていると分かると待っていてくれる。日本人のマナーはすばらしい。

  北京では交通のルールがよく守られている。警察官の指導が徹底して罰金を科せられるからである。私服の警察官もいて違反者がいないか、チェックしている。北京には警官と軍人が多い。そのため北京の治安が極めて良く、大連がそれに次ぐ。大連も治安がよく安心して住める都市で人気がある。

  警官と軍人たちに守られて 治安良き都市 北京は都
(元岩手医大教授)


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