盛岡タイムス Web News 2012年 6月 7日 (木)

       

■ 金星の太陽面通過を盛岡でも観測 盛岡一天文部員が撮影に成功

     
   太陽表面を通過する金星(盛岡一高天文部提供。6日午後0時34分54秒撮影。撮影者は友田哲君)  
  太陽表面を通過する金星(盛岡一高天文部提供。6日午後0時34分54秒撮影。撮影者は友田哲君)
 

 金星の太陽面通過が6日、日本全国で観測された。金星の太陽面通過は地球、金星、太陽が一直線に並んだときに見られる。約120年に2回起きるとされる非常に珍しい天文現象。同日の盛岡周辺は厚い雲に覆われた厳しい気象条件だった。奇跡的に雲の切れ間から姿を見せた太陽には、ほくろのようにも見える黒く小さな金星の姿がしっかりと浮かび上がった。

  同日は県内各地の天文台などで観測会が開かれた。盛岡市本宮の市子ども科学館では、館の入り口周辺に太陽投影板をつけた望遠鏡を設置して太陽を観測。一時は雨に見舞われるなど悪条件下の観測だったが、晴れ間には太陽投影板に太陽と通過する金星の姿がくっきりと見えた。金星のほか、太陽の黒点などもしっかりと映し出され、集った天文ファンは興味深げに観察していた。

  市内から観測に訪れた高橋農(みのり)ちゃん(5)は「星は大好き。日食も月食も見た。太陽に映る金星は小さくて面白かった」と感想を語った。

     
   
   太陽投影板に映る太陽と金星を観察する子ども(盛岡市子ども科学館前の観測会場で)
 


  盛岡一高(高橋和雄校長、生徒884人)の天文部では、同日朝から生徒たちが中心となり観測を実施。授業時間は部員11人が交代で公欠をとって授業を休み、同校天文台で粘り強く太陽がのぞくのを待った。そのかいあって時折、姿を見せた太陽にはしっかりと金星の姿があり、見事撮影に成功した。

  撮影に成功した友田哲君(1年)は「初めは雨が降っていて晴れるか不安だった。撮影を始めたら晴れ始めて条件もよくなり、うまく撮影できた」と喜びを語る。

  田淵航君(同)は「今年は金環日食や月食、そして今回の金星の太陽面通過と天体ショーが多く恵まれた。これからも全員で協力して観測を頑張りたい」と話していた。

  金星の太陽面通過が前回観測されたのは2004年6月8日。次に観測されるのは105年後の2117年12月11日とされている。


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