盛岡タイムス Web News 2012年 6月 10日 (日)

       

■ 装束色鮮やかに 鈴音響くチャグチャグ馬コ

     
  見事に咲いたアヤメと新緑の中を行進するチャグチャグ馬コ  
  見事に咲いたアヤメと新緑の中を行進するチャグチャグ馬コ
 

 みちのく初夏の風物詩となっている国無形民俗文化財のチャグチャグ馬コが9日行われ、滝沢村の鬼越蒼前神社から盛岡市の盛岡八幡宮までの約15`を行進した。晴れの特異日とされるチャグチャグ馬コだが、同日はあいにくの空模様。それでも市街地や色濃くなる緑の中を行進する馬コに沿道の観客から大きな声援が送られた。

 今年は滝沢支部38頭、盛岡支部19頭、矢巾支部19頭の計76頭の装束馬に役員馬11頭を加えた87頭による行進。チャグチャグ馬コ保存会が購入した繁殖馬の「浄美(じょうび)」も装束馬として行進に参加した。

  行進の出発地点となる鬼越蒼前神社には、午前8時ころから続々と参加する馬コが集まってきた。神社にお参りを済ませた引き手や乗り手は、境内で馬コの装束を整えて出発を待った。

  行進に参加するのは4回目という乗り手の藤倉舞さん(篠木小3年)は、くらの上も慣れたもので笑顔で観客の写真撮影に応えていた。「馬に乗るとみんなよりも上の景色が見えるので面白い。きょうは笑顔で乗りたい」と話した。

  「たれ」や「さがりぎれ」と呼ばれる黄色や赤などの色鮮やかな装束が特徴のチャグチャグ馬コ。首につるされたなりわや無数につけられた鈴が奏でる音も環境省の残したい日本の音風景100選に認定されており、全国から見物に訪れる人たちは多い。

  青森県田子町から来た森はつ子さん(65)は「テレビなどでは見て知っていたが、実際に見たのはきょうが初めて。青森には馬力を競う大会はあるが、馬のお祭りはない。間近で見るとテレビで見るのとは全然違い、飾りもすごく馬の迫力にもびっくり。鈴の音もすがすがしくていい」と喜んでいた。

  自身も装束馬を参加させているチャグチャグ馬コ同好会の藤倉孝作会長は「私たちはずっとこのチャグチャグ馬コを続けていくため馬資源の保存と後継者の育成、装束の維持保存に努めている。おかげさまで伝統行事にふさわしい衣装、服装も整ってきた。皆さんには装束とともに馬がよく調教されているか、手入れが行き届いているかどうかを見てほしい」と話した。



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