盛岡タイムス Web News 2012年 6月 20日 (水)

       

■ 台風4号接近、備える農家 6月の日本上陸は8年ぶり

     
  台風の接近に備え、ビニールハウスの補強を急ぐ田屋果樹園  
  台風の接近に備え、ビニールハウスの補強を急ぐ田屋果樹園
 

 強い台風4号は19日夕方、紀伊半島周辺から日本に上陸した。盛岡地方気象台によると、6月中の台風日本上陸は2004年以来。台風は列島を横断するように時速65`の速さで北北東へ進行。岩手県には20日朝から昼過ぎにかけて最も台風が接近するとみられ、盛岡市内の農家は排水溝や防風設備の点検、ビニールハウスの補強など台風対応に追われた。

  同市手代森の田屋果樹園(田屋富士男園主)では19日朝から15棟あるサクランボのビニールハウスの補強を急いでいた。田屋園主(56)は「7、8年前のフェーン現象のとき、ハウスのビニールが破けた。風が入って1カ所破れると、そこから一気に広がる。最悪のときはカッターで広がらないよう切ってしまう」と苦い表情。

  今が旬のサクランボは水分に弱く、雨や霧に当たるだけで実が割れてしまう。台風が岩手県を直撃する最悪の状態を想定し、息子の祐樹さん(27)らとともにサクランボの木の上部を覆うビニールの固定を急いでいた。祐樹さんは「自然にどうしても勝てないのが農家の悩み。風さえ防げれば、雨は何とかなると思う」と見通しを語った。

  盛岡地方気象台によると、今回の台風4号は台風北部に広がる梅雨前線とともに北上しているのが特徴で、広範囲に雨雲が広がっている。20日午前3時ころには福島県会津若松市の西南西約30`を通過する見込み。

  県内陸部では同時刻ころから同9時ころまでの間、雨が非常に厳しい時間帯が続く。風については、内陸部では午前6時から正午ころにかけてやや強い時間帯が続く。

  予報では、20日午後3時ころ、宮古市の北東約70`で温帯低気圧に変わる。気象台では暴風や大雨、低い土地の浸水などに注意を呼び掛けている。



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