盛岡タイムス Web News 2012年 6月 23日 (土)

       

■ 啄木の時代を追体験 「歌碑めぐりマップ」を玉山区の商議所女性部が発行

     
  完成した歌碑めぐりマップを手にする竹田かづ子部長  
  完成した歌碑めぐりマップを手にする竹田かづ子部長  

 盛岡商工会議所玉山地域運営協議会女性部は、玉山区内にある郷土の歌人石川啄木の歌碑めぐりマップを発行した。区内の歌碑のうちIGRいわて銀河鉄道渋民−好摩間の12カ所を地図に抽出。マップを手に観光客や市民へ100年前の啄木が詠んだ歌と今も変わらない景観を訪れ、追体験してもらう考え。30日にはマップを活用した散策会を開き、実際に歌碑をたどる。

  マップは縦長のポケットサイズ2色刷り。歌碑の場所が一覧で掲載されている。建立されている歌碑の歌、各区間の所要時間なども紹介。寄り道しなければ約2時間40分ですべて巡ることができる。5千部が作製された。

  掲載した場所は@渋民駅A大前田B愛宕神社C寺堤園地D宝徳寺E石川啄木記念館F渋民小学校G渋民公園H川崎展望地I夜更森公園J好摩小学校K好摩駅−。複数の碑が立っている場所もある。

  竹田かづ子同女性部長は「玉山区を活性化したいという思いから、これまで散策会や宝探しに取り組んできた中で、私たちの宝である啄木を生かしたいと考えた。区内を歩き、その良さを知ってもらいたい。啄木が歌に詠んだ環境が残っていることを体感してもらいたい」と思いを語った。

  歌には玉山区の地名や「ふるさと」を題材にした作品が多い。下田地内の川崎展望地はIGR線を見下ろす西側。歌碑は「今日ひょいと山が恋しくて/山に来ぬ。/去年腰掛けし石をさがすかな。」。啄木は現在のIGR線そばの友人宅に立ち寄り、好摩駅へ向かったという。当時まだ渋民駅はなかった。

  好摩地内の夜更森公園は駐車場隣に「公園の木の間に/小鳥あそべるを/ながめてしばし憩ひけるかな」、約200b上った頂上に「霧ふかき好摩の原の/停車場の/朝の虫こそ すゞずろなりけれ」の2種類がある。

  「霧ふかき…」は1960(昭和35)年に地元有志が建立。啄木の妹・三浦光子さんの書が御影石に刻まれている。竹田部長は「分かりづらいが森崎稲荷神社と接した場所。標高が高く好摩が原の眺望、街並みが全部見える。北上川、松川に囲まれて好摩は今でも霧が多い」と話す。

  今月から両駅や渋民、好摩の両商店会、玉山総合事務所、啄木記念館ほかJR盛岡駅、啄木・賢治青春館、もりおか歴史文化館などに配置されている。

  30日の散策会はほぼ定員に達した。秋にも再びマップを基に散策会が開かれる見込み。

  問い合わせは盛岡商議所玉山支所(電話682−0127)へ。


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