盛岡タイムス Web News 2012年 6月 24日 (日)

       

■ 〈南部馬の里〉61 遠藤広隆 朝の牧野

     
   
     

 朝早く七時雨の牧野に行った。すると、そこに放牧している馬の飼い主が自分の家の馬に餌を与えにやってきた。

  軽トラックが、ガスの牧野の中を走っていくと馬たちは、あたりは視界が悪く、近くしか見えなくても、車の音が聞こえると餌がもらえると思い、みんなで寄ってくる。

  ガスで湿った牧野には、軽トラックのタイヤの跡がついている。そんな牧草の上に餌の入った容器を置いて馬に食べさせている。

  そして、そこには、よその家の馬も寄ってきていた。だが、餌を自分の馬にしか与えない。よその馬は、餌を食べている馬を見て、物欲しげだ。その馬に、杖をついたおじいさんは、「お前の家の親父は、いつも来ねぇな」と話しかけていた。


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