盛岡タイムス Web News 2012年 7月 2日 (月)

       

■ 〈幸遊記〉78 照井顕 高橋絵美夏のバイオリンと歌

 「絵美夏といいます。歌わせてください。カラオケも持って来ました」と言って、彼女が僕の店開運橋のジョニーに現れたのは、2003年のこと。まだ、あどけなさを少し残していた21才の時でした。

  歌いだして間もなく、僕と女房は思わず顔を見合わせた。生演奏ではない、電子楽器の音源だったから、盛り上がりに欠ける平坦なサウンドにもかかわらず、彼女の盛り上がる歌には、ビックリするほど素晴らしいものがあった。

  以来、来店の度に歌わせ、後に、北島貞紀トリオで歌い、定期的にジョニーにも出演。間もなくバイオリンも持ち出してきたが、ジャズの感覚を身につけるまでには、大変な時間を要した。それでも、持ち前の負けん気で頑張り「岩手を世界に発信するメッセンジャーになる!」と「バイオリン・シンガー」を自称。

  県内外のイベントはもちろん、東京でも歌い、教え。これまで、ロサンゼルス、ラスベガス、マイアミ、コロンビア、タイ、上海、韓国、等のステージにも立ってきた絵美夏。1982(昭和
57)年8月9日生まれ。3才からバイオリン、声楽は小学5年生の時に、現・藤原歌劇団に所属する、盛岡出身・東京音大卒のソプラノ歌手・野田ヒロ子氏に師事したことに始まり、ポップスは、盛岡二高2年の時、元シャープホークスのアンディ・小山氏に師事。

  歌手になりたいと思ったのは、マライア・キャリーのステージを見て、こういう歌を歌いたいと思ったから。以来、マライアや今年2012年2月に他界したあのボディガードを歌ったホイットニーヒューストン(48)の曲を得意としてきた。2010年秋には、「START」というCDで全国デビューも果たした。

  東日本大震災で被災した、高田松原の松で中澤宗幸氏が製作した2本のバイオリン(1本は世界を、1本は日本を回っている)を「命をつなぐ木魂の会」通じて、この7月20日「千の音色でつなぐ絆・震災ヴァイオリンで奏でる故郷の響」と題し、陸前高田市立第一中学校で、斉藤弦、城代さやか氏らとそのヴァイオリンでは県人初となる演奏をしてくるのだと言う。頑張ってね。
      (開運橋のジョニー店主)

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