盛岡タイムス Web News 2012年 7月 3日 (火)

       

■ 小沢元代表ら民主離党届 本県国会議員は畑氏ら4人が同一行動
    階、黄川田、平野3氏残る

     
  民主党会派に説明のため県議会を訪れた菊池長右エ門氏(左から3人目)  
  民主党会派に説明のため県議会を訪れた菊池長右エ門氏(左から3人目)  
  消費増税法案などの取り扱いをめぐり、党執行部との対立が決定的になっていた民主党の小沢一郎元代表は2日、自身に近い議員と共に離党届を提出した。新党立ち上げを視野に入れる。離党を届け出たのは衆参両院合わせて50人。同党の県選出国会議員8人のうち離党したのは5人で対応が分かれた。国会議員の判断は、支持基盤が重なる党所属の県議や市町村議の動向にも少なからず影響を与える。小沢氏の強いリーダーシップの下、一枚岩の結束を図っていた民主党県連だが分裂は必至で、県政界も大きな局面を迎えた。

  民主党の県選出国会議員では、衆院2区の畑浩治氏、同4区の小沢氏、衆院比例区の菊池長右エ門氏、参院岩手選挙区の主浜了氏、参院比例区の藤原良信氏が民主党に離党届を提出した。

  衆院1区の階猛氏、3区の黄川田徹氏、参院岩手選挙区の平野達男氏は民主党にとどまる。3人が小沢氏に同調しない状況となった。

  階氏の事務所によると、あらかじめ小沢氏側に提出された離党届はあったが、本人の意思で2日中に撤回された。同日の時点では民主党に残る。階氏は消費増税法案に反対したが、離党問題については「自ら離党すべきでない」との考えを堅持した。

  消費増税法案の採決を棄権した黄川田氏の事務所では民主党に残る意思を明確にし、平野氏の事務所はコメントしなかったが、復興相として内閣にとどまる判断とみられる。


  同党県連代表代行でもある菊池長右エ門氏は2日午前、県議会を訪れ、同党会派室で開かれた議員総会に出席。小沢氏が造反に至った経緯を改めて説明し、「最後まで一枚岩でお願いしたい」と協力を求めた。菊池氏によると、小沢氏から直接的な伝言はなく、議員団からも目立った発言はなかったという。

  午前中は、小沢氏が離党に踏み切ったことが伝わる前だったため、冷静な判断をするよう県議団に求め、足早に東京へ戻った。

  一方、同党県連幹事長で、県議会民主党会派代表の佐々木順一氏は、小沢氏の離党を受け、国会議員から直接、話を聞いた上で3日以降、議員総会を開き、今後の対応を決定する考えを示した。

  小沢氏と共に離党を明言する県議がいる一方、支持基盤などから党に残ることを決めている県議もいる。状況によっては県議会第1会派が入れ替わる状況も生まれる。

  佐々木氏は「会派の次元の問題ではない。県議も政治家。個々の高度な政治判断による」と強調。今後の対応について「日数はかけたくないが、拙速に結論も出したくない」と複雑な心境をのぞかせた。


  小沢氏の離党について達増知事は2日、「選挙で示された民意の受け皿となる政党がないような状態だった。民意にしっかり応える政党ができていくのは大変いいこと」と歓迎した。小沢氏が新党を立ち上げた場合の入党は明言しなかったが「96年の総選挙以来、小沢先生と同じ方向で日本を改革しようと取り組んできた。むしろ、こうなった以上、今まで以上に力を入れてやっていきたい」と述べ、行動を共にする考えを示した。

  県選出国会議員の中で、離党の判断が分かれたことについては「それぞれ理由があると思うが、民意に支えられている皆さんなので、いずれ合流すると思う」と述べた。

  政権与党とのパイプが薄くなることが復興へ与える影響については「緊急時に与党だから野党だからというのは関係ないし、関係があってはならないと思う」と強調。「財源論、増税にこだわってなかなか思い切った措置をしてこないというのは、去年から言い続けてきたこと。批判すべきことについては、引き続き批判していくことになる」と話した。


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