盛岡タイムス Web News 2012年 7月 7日 (土)

       

■ 階氏の決断に反応さまざま 衆院岩手1区民主党支持層

 民主党分裂に伴い衆院岩手1区の階猛氏は党残留を決断した。離党した小沢一郎元代表とたもとを分かつことに、階氏や1区内の党支持者からは「残念だ」「行動は理解できる気がする」などの声がある。決断の真意をはかりかねている支持者もいる。遅くとも任期満了の来夏までにある次期衆院選へ、小沢新党が対抗馬を擁立する可能性もある中、支持層の受け止め方も分かれている。

  ■前から決めていた

  約1カ月前の今年6月上旬、盛岡市内のある飲食店。応援する市議らで階氏を囲む集まりが催された。達増知事も同席した。階氏と達増知事は2人だけで長い時間話していた。

  「楽しそうに話し込んでいたが、今思えば、あれは何だったのか」。同席した市議の一人は思いをはせた。「岩手出身、盛岡一高出身とはいえ小沢さんによる落下傘。相当な反発が出るのではないか。『顔も見たくない』という支持者もいるはず」と推測する。

  階氏は2007年4月に達増知事が知事選へ転出したのに伴い擁立され、同7月に初当選。民主党が政権交代を果たした09年8月に再選。選挙については自ら掘り起こした支持層もあるが、多くは先輩である達増知事の地盤を受け継ぐ。達増知事は小沢元代表とこれからも行動を共にすることを明言している。

  松園地区の支持者らは7日に市内で階氏から説明を聞く場を設ける。出席予定の男性支持者は「階さんはだいぶ前から(党残留の)立場を決めていた。当初は迷いながらだったが(小沢元代表に)世話になったから付いていくというのはどうかと、われわれも勧めていた」と述べ、決断を支持する。

  ■みんな複雑だ

  階氏は党分裂が確定した2日、支持者らに電話で事情を説明。3、4日に帰県し1区の支持者らへ説明に回った。都南地区の男性支持者は階氏と直接会った。「悩みに悩んで決めたこと。思いを受け止めてやらなければいけない」と一定の理解を示す。

  「知事が『いずれ合流することになる』と話しているように、必ずしもけんか別れしたのではないのでは。この先、政治的決断をする山場はたくさん出てくる。しばらくは静観したい」とも話した。

  市内の男性支持者(41)は「支持者はみんな複雑だと思う。残念ではあるが、参院の採決結果によっては情勢が変わるかもしれない。自分のためでなく党に残った方がいいと判断したんだと思う。手応えがなければ、あの行動は取らないだろう」と、今後の展開に望みをつないだ。

  ■何か裏が?

  階氏は民主党政権で総務大臣政務官を経験。国会議員としても各種法案提出や「仕分け人」として頭角を現した。同時に弁護士資格を持ち、選挙に挑戦するまで金融機関に勤務していた。これらから「小沢さんとたもとを分かつのは何か裏がある。経済団体からの圧力もあったのではないか」と分析する党支持者もいる。

  階氏と高校で同級生だった男性は「2日に本人から電話をもらった。相当疲れているようだったが、自分は同級生としてこれからも応援する。自分は階を信じている。小沢さんの考え方は大好きだけど、新党が対抗馬を立てても変わらない」と語った。

  階氏を応援する市内の50歳代女性は「階さんはクレバーではなくスマート、ずるくない方。原理原則に立った行動を取る。損得よりも心にわだかまりのある判断や自分の意に反することができないのでは」と話していた。
 

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