盛岡タイムス Web News 2012年 7月 20日 (金)

       

■  被災地ニーズも新たに 夏休み利用を呼びかけ 盛岡市開設のかわいキャンプ

     
   沿岸被災地での活動へ出発準備をするボランティアたち(19日午前8時すぎ、かわいキャンプで)  
   沿岸被災地での活動へ出発準備をするボランティアたち(19日午前8時すぎ、かわいキャンプで)
 

 盛岡市が宮古市川井に開設しているボランティア拠点かわいキャンプは、夏休み期間を前に受け入れ準備を整えている。5月末には同キャンプを経由するボランティアが1万人を超えた。現在も1日当たりの人数こそ減ったが、九州や中部地方、海外からも老若男女が東日本大震災津波の被災地で支援活動をしている。支援内容は多岐にわたり、個々の住民の生活再建にかかわる新たなニーズ、ボランティアも増えている。

  キャンプは盛岡市中心部から約60`、所要時間約70分の旧県立宮古高校川井分校を活用。男女別の部屋、シャワー、トイレを完備。昨年7月6日の開設以来、宮古市、山田町、大槌町を支援する国内外からのボランティアを宿泊費無料で受け入れている。

  19日は計19人が沿岸3市町で活動した。午前8時にオリエンテーションがあり、スタッフの送迎で現地へ向かった。宮古市では自宅に戻って生活を始める被災者宅のリフォームに伴い、2階に引き上げた調度品などを1階に運ぶ作業があった。大槌町では利用再開する野球場の清掃がニーズとしてあった。

  大阪府富田林市の男性(60)は2日からキャンプ入りし、約半月活動した。「今春定年退職し、今回初めてのボランティア。キャンプはインターネットを使って探した。被災地でも珍しい施設で初心者も安心してボランティア活動を始められる」と話していた。

  「山田町の農家の果樹園再開をお手伝いした。生活や仕事を再開するためのお手伝いができた。住宅地にがれきはほとんどなく側溝の泥出しをしたが、まだ家を建てる状況ではない。そろそろ家に戻りたいという方の引っ越しや津波をかぶった家の食器洗いなど生活に即した作業ができて、うれしかった」。

  運営を受託する盛岡市社会福祉協議会によると、昨年8月は夏休みを利用した学生らが訪れ、1日30〜50人単位で宿泊利用があった。100人規模の利用の日もあった。開所以来継続して利用している中高年層も多く、月単位で滞在する個人が多く、全国から集まっている。

  県内陸部からキャンプを経由する日帰りボランティアも一定数の利用がある。19日も盛岡市内の専門学校生の男子4人が山田町へ活動に入った。

  今月の1日当たりの宿泊者・活動者数は平日が10〜30人台で推移。土・休日は40人台に達する日もあった。大学などが休みの9月末までの予約状況は1ケタ台から8月に40人台の日もある。盆休みの利用に関する問い合わせは随時寄せられており、今後予約が入ると見込まれる。

  キャンプの工藤和徳副所長は「利用者の半分以上がリピーターで、その口コミもある。ここの利用者で九州の豪雨災害被災地へボランティアに行った方から連絡もあった。海岸清掃、個人宅の手伝いまでさまざまなニーズがあり、新たなニーズも出ている」と、被災地支援とキャンプ利用を呼び掛けている。

  宿泊、利用の問い合わせは電話0193―76―2005へ。


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