盛岡タイムス Web News 2012年 7月 26日 (木)

       

■ 新校舎完成で分散解消 厨川中今月から PTA対象に見学ツアー 9月記念式典

     
  全校生徒が入って授業が行われている厨川中学校の新校舎  
  全校生徒が入って授業が行われている厨川中学校の新校舎
 

 盛岡市立厨川中学校(佐々木孝志校長、生徒662人)は今月から全学年が新校舎で学校生活を送っている。昨年3月11日の東日本大震災津波の大地震で一部校舎が被害を受け、1、2年生が近隣小学校2校に移って離ればなれに。今年4月から2、3年生、今月から1年生と全校生徒が新校舎にそろった。旧校舎については31日に明け渡され、8月1日から解体される。


  同校は大地震で普通教室のあった4階建ての校舎2棟が使用できなくなった。このため2011年度は1年生が大新小、2年生が隣の青山小、3年生が残った旧校舎での学校生活を余儀なくされた。

  今年4月には特別教室を使うなどして2、3年生が新校舎に入居。1年生が3年生の使っていた旧校舎で中学校生活をスタートさせた。6月末に新校舎が完成したため1年生も今月初めに移り、分散化が解消された。

  新校舎は鉄筋コンクリート造り4階建ての延べ床面積1016平方b。旧校舎北西側に建築された。工期は2009年度から今年度まで4年間、総事業費は概算で17億2千万円。旧校舎の解体後、残る外構、テニスコートやハンドボールコートなどが整備され、事業完了の予定。

  1階に職員室、2階に3年生、3階に2年生、4階に1年生の普通教室、各階に各特別教室、学年集会などに利用できるホールが設けられた。2階・普通教室向かいの技術室や金工室は防音対策で音が漏れない仕組み。

  校内には太陽光発電やLED照明、防犯カメラも設置される。2学期から始まる選択制のランチボックス給食に向け、1階には配膳室も整備された。スクールシック症候群防止の空調システムなども敷設してある。

     
  新校舎をめぐり、機能などを見学するPTAや同窓生ら(25日)  
  新校舎をめぐり、機能などを見学するPTAや同窓生ら(25日)
 


  同校は24、25日、PTAや同窓生を招いて新旧校舎めぐりを行った。午前、午後の2部制で初日は約40人が参加。25日午前の部には約20人が参加。佐々木校長がガイドを務め、新旧校舎を案内した。

  参加者たちは授業中の生徒の様子を見ながら新校舎の機能を見学。旧校舎の大地震被害の痕跡などについて説明を受けた。中学時代の記憶をよみがえらせる同窓生もいた。

  1986年卒の千葉出(いずる)さん(42)は「うらやましい。昔の校舎がなくなるのは残念で複雑な気分だが、懐かしかった」と感想を話していた。

  斉藤友司さん(34)、由香さん(35)は2年生の保護者。由香さんは同校卒で「子どもは昨年は大新小に通っていたので大変だったが、いろいろな学校に行けたと喜んでいた。新校舎に移ってうれしそうに登校している。来年は本校グラウンドでの体育祭が楽しみ」と、笑みがこぼれた。

  佐々木校長は「せっかく全員が一つの生活になったので、新生厨中にふさわしいホーム(ふるさと)、人間が光る学校を作っていこうと生徒たちに話している。もう(他校に)移らなくていい、どっしりと根を下ろせれば」と話す。9月29日の文化祭で新校舎の落成記念式典を開く予定。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします