盛岡タイムス Web News 2012年 8月 16日 (木)

       

■ 67回目の終戦記念日 各地で行事

 

67回目の終戦記念日の15日、県内各地で平和や不戦を誓う行事があり、政党による街頭演説も行われた。戦没者の御霊をとむらうとともに、多くの犠牲を出した昨年の東日本大震災津波の復旧復興、原発事故に伴う放射能問題なども含め、改めて日本、世界の平和を関係者が願った。

 ■ 護国神社

  戦没者追悼平和祈願祭は、盛岡市八幡町の岩手護国神社(藤原隆麿宮司)で開かれた。遺族ら約300人が参列。火焚(ひたき)神事で戦没者を悼み、平和を願った。
  会場では国の戦没者追悼式が放送され、正午の時報で参列者も黙とうをささげた。同日は達増知事のほか国会議員や県議ら県内各政党の関係者、代理人らも出席。参列者の代表が玉串をささげた。
  山口九郎英霊にたえる会県本部会長が祭文を朗読。「今日の自由と平和を享受しているのは、ご英霊の礎によるもので、決して忘れることはできない。戦争の悲惨さ、平和の尊さを子や孫、広く市民県民に啓もうし、緑豊かな郷土実現に一層努力することを改めて誓う」と訴えた。

 ■ 公明党本部

  公明党県本部(代表・小野寺好県議)は盛岡市盛岡駅前通のJR盛岡駅前で街頭演説会を行った。党の終戦記念日アピール文を朗読。戦争と核兵器のない世界を目指し、原発依存脱出など「人間の安全保障を具体的に実施するのが日本の進むべき道」と行動する平和主義を訴えた。

  小野寺代表は「二度と戦争を起こしてはならないとの思いを強くしている。おろかな戦争を一刻も早く終わらせ、核兵器廃絶へ解決させるよう取り組んでいく」と主張。震災復興や民主党政権への姿勢などに言及。衆参で成立した税と社会保障の一体改革への考えと民主党を離脱した新党の動きを批判した。

  同日は小野寺代表と盛岡広域市町村議ら6人が街頭に立った。

 ■平和環境県センター

  平和環境県センター(豊巻浩也議長)と社民党県連合(伊沢昌弘代表)は盛岡市内で「敗戦記念日・憲法を守る」街頭宣伝を展開。JR盛岡駅前では消費増税反対、脱原発やオスプレイ配備反対などを訴え、演説した。

  豊巻議長は「きょうは平和を考える日」と述べ、原発事故を教訓に原発政策をやめさせるよう主張した。

  伊沢代表は「日本の軍国主義が植民地・公民化政策の中で日本の戦士に仕立て上げ、多くの命を亡くさせた、戦争を起こした責任も、改めて次の世代につなぐ必要があるのではないか」と訴えた。県連合副代表の小西和子県議は「生活と暮らしを大切にするためには、それをうたった平和憲法を大切にする必要がある」と説いた。

 ■ 県母親連絡会

  県母親大会連絡会(渡辺喜代子会長)は県内5カ所で太平洋戦争当時の召集令状「赤紙」の写しを道行く人に配布、反戦平和と脱原発を訴えた。

  今年で58回目を迎える平和活動。盛岡市大通では会員約10人が赤紙450枚を配り、原発からの撤退を求める署名活動にも協力を求めた。

  渡辺会長は「原発の安全神話に冒されてきたように思う。原発は核兵器と同じように放射能汚染を広げる危険をはらむ」と強調。「子どもたちに原発も核兵器もない平和で安全な世界を手渡そう」と呼び掛けた。

  赤紙を手にした盛岡商業高3年の佐々木樹利亜さんと工藤紗恵さんは「ニュースを見ていると、国はあまり将来への影響を考えていないような気がする」と戦争や原発問題への関心を高めていた。


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