盛岡タイムス Web News 2012年 8月 18日 (土)

       

■ 大型店ラッシュの盛南 306街区に専門店の集積進む

     
  大型店が集積する盛南地区  
 
大型店が集積する盛南地区
 
  盛岡市の盛南地区に大型店の進出が加速している。既に本宮地区の「杜の道」沿いの集積が一段落し、今年に入って国道46号盛岡西バイパス沿いに大型店の立地が相次いでいる。南側に整備された306街区には、札幌市のホーマック、福岡市のトライアルなど県外大手が出店を予定し、盛岡市のジョイスを核店舗にしたショッピングセンターが計画されている。中心商店街との競合に加えて、地域内での大型店同士の商戦が激化しそうだ。

  306街区には7月までにホーマックが床面積2万9644平方bのホームセンター、トライアルが床面積8926平方bのスーパーの出店計画を県に届け出た。

  ホーマックは盛岡市内の二つのイオンモールに次ぐ規模で、来年7月の開店を予定。トライアルはスーパー単体では県内最大規模で、来年11月の開店を予定している。

  さらにスーパーのジョイスを核店舗とする「アクロスプラザ盛南」が床面積5808平方b、ドラッグストア、百円ショップなどの構成で、来年4月開店を予定し、県に出店計画を届け出た。

  街区を賃貸するUR都市機構岩手都市開発事務所総務分譲課の伊藤公晴主査は、「これまでは杜の道沿いの出店がメーンだったが、立地がほぼ終わり、今後はバイパス沿いが魅力的になっているようだ。開通が待たれている」と話す。

  306街区に沿って南北に走る国道46号盛岡西バイパスは2014年度に開通を予定し、盛岡南インター方面に直通すると、交通量は大幅に増大する。306街区に大型店が集積すると、ロードサイド型の一大商業核ができあがる。同事務所によるとあとの1区画も公募で事業者が固まり、近く複数の大型店の建設が始まる状況にあるという。

  盛南地区全体で見ると最大規模のイオンモール盛岡南をはじめ、総合スーパーや専門店を含めて15あまりの大型店が営業している。306街区の立地を含めると20以上に達し、地域内の競争が激しくなりそうだ。

  盛岡市のベルプラスは盛南地区にスーパーのビッグハウスを05年に開店した。菊池甚成管理部長は、「盛南地区はマンションに住む人が増えているし、ビッグハウスの売り上げが好調な地域。大きい道路にかなりの店が張り付いて、集積が進んだ。駐車場に入りやすいように整備すること、特に食品の場合はそれが必要だ。人が増えてくるようになると店も増えて当然、競争は激しくなる。これまでは青山地区だったが、盛南にもっと住宅が立地すればさらに激しい地域になる」と話す。

  大型店問題に詳しい県中小企業診断士協会の宮健会長は「盛南地区はスーパーの集積と大型専門店の二つに分けられる。専門店は業界の覇権を獲得し、最大規模の店を確保するためには、現在の店を閉じて新たに開店しても良いという時代になっている。トライアルは総合スーパーの形で出店するようだが、306街区については違った業種の大型店が集積することが、大きな脅威になるだろう。盛岡に二つあるイオンモールが今後、どのように動いていくかも注視される」とみている。




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