盛岡タイムス Web News 2012年 9月 9日 (日)

       

■ ガソリン価格上昇傾向 県内1カ月で10円以上 背景にシリア情勢

     
  上昇傾向を見せているガソリン(盛岡市内のスタンドで)  
  上昇傾向を見せているガソリン(盛岡市内のスタンドで)
 

 中東情勢を背景にした原油高騰を受け、ガソリンが8月から値上がりの傾向を見せている。県民生活センターの調べによると、県内の8月のレギュラーガソリン価格は1g平均146・8円で、7月に比べて10・2円値上がり。5カ月ぶりに上昇し、上げ幅が大きかった。灯油の価格も連動しており、今後の需要期に向けて動向が注視される。

  石油製品は春先にイラン情勢を背景に上昇傾向を見せたが、いったん落ち着き、8月に再び上昇した。

  同センターは8月24日から29日まで県内40店舗の価格を調査した。レギュラーガソリンの価格は最低140円、最高154円で、平均価格は146・8円だった。前年同月の149・6円に比べると安値だが、前月に比べると7・47%の大幅な値上がりとなった。盛岡広域の平均は1g146円。

  灯油は配達価格で18g1639円で、7月より41円上がった。

  盛岡市のムラタ社長で、県石油商業協同組合の村田欣也副理事長は「中東のイランの問題があり、よく上がったり下がったりしていたが、今回はシリアの情勢で上がった。その分のコストを消費者にお願いしなければならない。この夏のガソリン販売は不振で、やはり150円を超えるとブレーキがかかる。石油とともに連産のガスも上がる状況」と話す。エアコンの稼働で消費が伸びる夏場に、業界は思わしくなかった。

  盛岡市の三和石油の大山春男社長は「8月は第1週、2週、3週と3回上がった。お客さんは変動がないときは来るが、あるときは様子見することが多い。このような状況が続いているので、業界はずっと厳しく、ガソリンスタンドの廃業も増えている」と話す。

  県石油商業協同組合の野中範夫専務は「シリア情勢のほか米国の景気が良くなり、消費が伸びるという予想もあって値上がりしている。供給が少なくなって上がっているのではないが、われわれとしては昨年の震災後のガソリン不足のようにならないよう、満タン運動を進めている」と話し、安定供給を望んでいる。

  県民生活センターの吉田英恵主事は「今後の需要期に向けて原油価格が上がってきている。時期が3カ月ほどずれることもあり、今後の動向は分からない状況。シリア情勢が次第に影響してきたことによる」と話している。



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