盛岡タイムス Web News 2012年 9月 12日 (水)

       

■ はばたけITいわて人 デジタルコンテンツ産業育成 産学官11団体で

     
  記念講演するデジタルハリウッド大の高橋光輝准教授  
  記念講演するデジタルハリウッド大の高橋光輝准教授  

 産官学が連携してデジタルコンテンツ産業に関する人材の育成を目指す「いわてデジタルコンテンツ産業育成プロジェクト」が11日、設立された。3分野11団体で構成し、セミナーなどを実施。3年間の推進期間中に、コンテンツ制作にかかわる業務受注集団「クリエイティブスタジオ」が県内に形成されることを目指す。

  プロジェクトは6月に始動したIwateGameFactory(IGF)などと連携を強め、県全体でデジタルコンテンツに携わる産業、人材の育成を図るもの。

  産業関係から県情報サービス産業協会とIGF、教育関係は情報、デザイン系学科を持つ岩手大、県立大、盛岡情報ビジネス専門校、産業技術短大、行政は県、盛岡市、滝沢村、県工業技術センター、いわて産業振興センターが参画。

  代表幹事は県地域政策部の中村一郎部長が務め、事務局は県情報サービス産業協会に設置する。

  現在計画中の活動内容は▽「特濃!ゲーム開発塾2012@盛岡」作品発表会(IGFとの連携)▽企業交流会▽コンテンツ産業人材の育成と今後の検討―など。10月中に事業推進委員会(仮称)を開催し方向性を検討する。

  同日は盛岡市上田の岩手大学工学部で発足式と記念講演会が行われた。プロジェクト参画団体、IGF受講生ら約110人が出席した。

  デジタルハリウッド大(東京都)の高橋光輝准教授が「コンテンツ産業構造からみる地域産業のあり方」と題して講演した。滝沢村出身でプロジェクトに講師として関わる予定の高橋准教授は、世界的なデジタルコンテンツ業界の現状、アニメやゲームを使ったまちおこしなど日本各地の取り組み事例などを発表した。

  「デジタルコンテンツ業界で、都会でできることが地方でできない、というのはまかり通らない。東京で勉強して、岩手のコンテンツ企業に就職したい、と思わせるようにしなければならない」と訴えた。

  質疑応答では「アニメやゲームを使ったまちおこしで、ファンと住民との軋轢(あつれき)が生まれたという話を聞いたことがある」という問いがあった。

  高橋准教授は「強い思いを持って訪ねるファンと、コンテンツを知らない人では当然温度差が生まれる。ほとんどの地域、行政は取り上げられることを歓迎する。対応に取り組む形を作ればいい」と回答した。

  発足式で千葉茂樹副知事は「震災から復興するために、従来になかったことも取り組む必要がある。デジタルコンテンツは若い人の関心も高く、若年層の人口流出対策につながると考える。デジタルコンテンツを用いて、県の魅力発信や観光誘致、まちおこしなどにつなげたい」と述べ、県としての指針を示した。


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