盛岡タイムス Web News 2012年 9月 19日 (水)

       

■ 〈草木の実の版画集〉1 八重樫光行 イチョウ

     
   
     

 9月、10月と秋に入り、実ものが中心になり生り物を連載することにした。

  ヒスイのような緑色のイチョウを初めて食べたとき、なんときれいな食べ物、独特の味、こんな植物があることと驚かされた。イチョウは神社、お寺などに植えられ、大木のイメージである。公園、学校に多く見られる。神社、お寺のイチョウは防火のために植えられ、イチョウの葉は燃えにくく、一般住宅より高い建築物で火の粉、飛び火を防ぐ役目を担った。昔の草ぶきの屋根は引火しやすく高く大きく茂るイチョウを必ず一本は植えていた。

  大木で高い上部に実がなっているので、どのようになっているかを知らない人がほとんどで、私自身も木版画を制作するのにスケッチをして初めて知った。薄い緑色のスイーツにしたいような実が房状になっていた。

  黄色く熟し地上に落ちたのを拾い集めるが、悪臭がする。素手で触ると臭いは洗っても取れず、皮膚の弱い人はかぶれる。拾ってきて白い種の部分にするのに大変な手間が掛かり、拾う人もあまりいなくなってきたようだ。
 


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