盛岡タイムス Web News 2012年 9月 28日 (金)

       

■ 〈潮風宅配便〉117 草野悟 山田の夢プロジェクト

     
   
     

 震災より復活した山田の牡蠣(カキ)小屋。その前でシーカヤックを片付けているのは、山田の夢プロジェクトの皆さんです。中央にいるのは代表格の間瀬慶造君。彼はスーパーびはんの専務です。自宅も店も経営していたガソリンスタンド2カ所も全て流され、津波火災で焼失しました。それでも持ち前の「前向き」精神で元気よく走りまわり、いち早くスーパーびはんを復活させました。震災直後の食料品、生活用品が現地で調達できる喜び、被災者が一番感激しました。

  間瀬君は、山田の町を元気にしようと青年有志で結成した夢プロジェクトのリーダーです。9月の半ば、東京の大手会社の組合員20名が被災地視察に訪れました。夢プロジェクトの面々がカヌーを20隻手配し、シーカヤックツアーを行いました。20名全員をメンバーがアテンドし、レスキュー艇を配置し、事故なく無事クルージングを終え、そこからまた潮水を洗い、メンテナンスをしているところです。

  山田湾の中央にあるオランダ島を回るコースは、私の年齢にすればハードそのもの、陸から見学していました。陸に上がった東京の方々、中高年、若い女性もいましたが、皆さん口々に「素晴らしかった」「感激、感動」と大満足です。

  私も牡蠣小屋を即席の会場にし、被災地の現状を少しお話ししました。「いつでも遊びにきてください。飲んで、泊まって、遊んでくれることが大きな支援です」と。

  もう被災地への遠慮はいりません。最低限のマナーを守れば、大歓迎です。交流人口の拡大こそ、これからの復興のエネルギーとなります。

  被災地に残り、全力で復興に取り組む青年達、あなたたちの笑顔こそ、最高のエンジンです。
(岩手県中核観光コーディネーター)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします