盛岡タイムス Web News 2012年 10月 2日 (火)

       

■ 被災地に腰据えて戦力に いわて復興応援隊に辞令 沿岸などに14人着任へ

     
  達増知事の激励を受ける「いわて復興応援隊」のメンバー  
 
達増知事の激励を受ける「いわて復興応援隊」のメンバー
 

 沿岸被災地などに住み、地域の活性化に取り組む人材として県が募集した「いわて復興応援隊」の14人に1日、県庁で辞令が交付された。県庁での2日間の研修後、県北・沿岸8市町村の役場や観光協会、NPOなどに配属となり、特産品開発や交流事業の企画などに当たる。柔軟な発想や行動力を生かした活躍が期待されている。

  いわて復興応援隊は、震災の被災地や過疎が進む地域で、長期的に地域の活性化に貢献する人材を得ようと企画した。県と市町村などで組織する、いわて定住・交流促進連絡協議会が任期付き職員として雇用。任用期間は1年だが最長5年まで延長でき、地域の一員となって復興に参加してもらう。活動中の住居は受け入れ先が用意し、給与は月額16万6千円。

  達増知事は隊員に対し「それぞれの分野で大きな力になると確信している。震災後、地域で何を大事にし、守っていくべきか見えてきているものがある。社会のあるべき姿、日本のあるべき姿を岩手から発信していきたい。クリエイティブに働いてほしい」と激励した。

  採用されたのは男性6人、女性8人。平均年齢は32歳。このうち7人は県外出身者、新たに県外から移り住む人も9人いる。

  陸前高田市の被災者支援団体SAVE TAKATA事務所に着任する、元NPO職員久保田久美子さん(34)=神奈川県出身=は昨年7月から約1年間、気仙沼市でボランティアに従事。仮設住宅での傾聴活動などを体験した。

  「震災から4カ月もたっていたのに『町に色がない』と思ったことが印象に残っている。特に子どもたちが通う学校が大きな被害を受けているのを見ると胸がしめつけられる思い」と振り返る。個人の立場で被災地のためにできることはないか考え応募した。

  陸前高田市では復興事業企画の運営などに携わる。「陸前高田にも太鼓フェスティバルやけんか七夕など地元の人が盛り上げてきたイベントがある。地元の人たちが作ってきたものを中心にしながら、何か新しいものにも取り組めれば」と語った。

  一方、元会社員・町田恵太郎さん(29)=東京都出身=は野田村産業振興課で教育旅行の企画、地域の情報発信などに取り組む。「父母も農家の出身。農業で地域を元気にしたい」と張り切る。「地方に人が住み、地方から元気にしなければ経済も活性化しない。黄金色に色づいた水田を見て、地方のパワーを感じた。少しでもお手伝いできれば」と意欲を燃やしていた。

  応援隊には全国から予想を大幅に上回る98人の応募があり、県は当初10人だった採用人数を15人に拡大。採用内定後に1人が辞退したため、今月中にも追加募集する。


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