盛岡タイムス Web News 2012年 10月 10日 (水)

       

■ 〈草木の実の版画集〉4 八重樫光行 キブシ

     
   
     

 3月、早春のお茶会に生けられる山の花。灌木(かんぼく)のこの木は、山菜採りに行く山道を通行止めするように繁茂していて、車のボディーに傷が付く、やっかいな木。人が通る山道は3年もたつと歩けないように成長する。

  黄色のフジの花のように、垂れて咲く黄フジから木五倍子(キブシ)、マメブシと名が付いた。フシは昔、歯を黒く染めるのに用いるインクで、染め物に用いた。キブシはフシの代用品であった。

  灯心、ようじに使用した。岩手の山の子どもたちがキブシの髄(ずい)を竹箸で押して、木部を取りながら長いひも状に出して、いろいろの形を作る遊びがあった。岩手の子どもの教材に適していると思うが、いかがであろうか…。


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします