盛岡タイムス Web News 2012年 10月 20日 (土)

       

■ 〈潮風宅配便〉120 草野悟 被災地支援拠点に変化

     
   
     

 太平洋沿岸の被災3県の支援基地は、いわき市、福島市、仙台市、一関市、盛岡市などです。福島原発は、いわき市からと福島市からのルートがあり、どちらも同じ距離です。そのため一時期は大勢の原発工事関係者、復旧工事関係者の基地となり、大いににぎわっていました。仙台市も国分町は工事関係者であふれています。仙台市は、ホテルの稼働率が80%程度に落ち込んできました。「予約が取れるようになった」と、やはり異常なんですね。

  私の故郷、福島県にたびたび行っています。風評被害もまだまだ深刻です。写真の店は、川股シャモ専門の「陽風水=ひふみ」です。震災後、風評被害で大きな打撃を受けました。当初は「店が続けられなくなる」と真っ青な日々。支えてくれたのは地域のファンの人たちです。奥様にもようやく笑顔が戻ってきました。

  首都圏の料理店では、いまだに「福島物は敬遠」する傾向です。さらに「東北物は駄目」という料理人もいます。一般の人たちでも「ガンバレ」と「買わない」が交差しています。

  でも私は根っからの食いしん坊。福島へ着く前からよだれがごうごうと流れ落ちるほどの美味、川股シャモを思い出しながら、この「陽風水」へまっしぐらです。超希少部位の白子は、アツアツを前歯でちょっとかむと、うまみ×10倍の極ウマ成分が口の中で暴れ出します。もう頭の中は真っ白です。「とにかくメニュー、全部ください」と全ての部位を食いつくすまで、いくら食べても胃袋が「まだか」と要求する始末です。

  被害の違いこそあれ、岩手も一緒です。地域の宝を大事にすることが大きな応援になります。特に「うまいもの」はみんなで守っていきましょう。
(岩手県中核観光コーディネーター)


本ページ掲載内容の無断転載を禁じます
ホームページに関するお問い合わせ、取材に関する情報は
E-Mail:hensyuu@morioka-times.com
盛岡タイムス宛てにお願いします