盛岡タイムス Web News 2012年 10月 21日 (日)

       

■ 〈南部馬の里〉78 遠藤広隆 木漏れ日

     
   
     

 朝早く牧野に行くと、馬は林の中にいた。夜間馬は、あまり動かずにじっとしていることが多い。きっと夕べからこの林の中にいたのだろう。私が近くに行ってもほとんど動かずじっとしていた。

  朝から天気が良かったので登ってきた太陽の強い光が木と木の枝の間から差している。茶色一色の馬の体に光のペンキをまいたように地面にも光と影の模様ができている。

  馬が少し動くと馬体に映っている影が馬体の起伏に合わせてうねるように動く。そんな木漏れ日を浴びて体に模様を付けている。それはまるで馬の体が影絵のスクリーンになっているようだった。



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