盛岡タイムス Web News 2012年 10月 25日 (木)

       

■ 盛岡駅前に新渡戸胸像 台湾発展の基礎築いた人 親日家の許氏が感謝の寄贈

     
  新渡戸稲造の胸像を除幕する関係者。左が許瑤華代表  
  新渡戸稲造の胸像を除幕する関係者。左が許瑤華代表  

 新渡戸稲造の胸像除幕式(新渡戸稲造生誕150周年祭実行委員会主催)が24日、JR盛岡駅前滝の広場で行われた。胸像は台湾の実業家で親日家の許文龍氏が、台湾発展の基礎を築いた新渡戸に敬意を表して寄贈。命日祭の24日、岩手の玄関口の盛岡駅前に設置された。許氏の代理で出席した奇美実業東京連絡事務所の許瑤華代表は「日本統治下の台湾で後藤新平の良心的な治世、新渡戸稲造が台湾の農民を教育し、農民の生活を改善し砂糖を増産した。このことが台湾の外貨獲得に貢献し、今の発展に結び付いている」と語っていた。

  胸像は50代の新渡戸の姿を5基制作、うち3基を台湾内に設置。2基を新渡戸基金に寄贈し、うち1基が花巻市に寄贈され花巻新渡戸記念館に設置し9月1日に除幕、1基が盛岡駅前に今回設置された。銅像で、大きさは台座を含めて約170a。

  新渡戸基金の内川穎一郎理事長は「今年は新渡戸稲造生誕150年の年。これに合わせて、台湾財界の雄の許さんから胸像を贈ってこられた。許さんの日本を思う心を記念して胸像を設置することになった。新渡戸の命日の16日をずらして、生誕記念行事として除幕式を行う」と説明した。

  滝の広場には関係者、駅利用者ら大勢の人たちが見守る中、内川理事長、許代表、細田敬一盛岡市副市長、新沼義彦盛岡駅長の4人で除幕した。

  許代表は、「今日の発展の基を作ってくれた先達の偉業を掘り起こそうという運動が、台湾で行われている。蒋介石政権の反日教育でわれわれは洗脳されてきた。歴史の掘り起こしで日本の台湾統治下は非常に良心的だった」と親日の思いを語った。

  許文龍氏が岩手の先人・後藤新平と新渡戸をいかに尊敬しているか熱く語り、「新渡戸博士は台湾の風土に合ったサトウキビの品種を導入改良し、大規模農園化、製糖法などを整備。1900年に3万dだった生産量が37年に100万dになった。これはすごいこと。50年代には200万dになった。第2次大戦後の台湾の主要な輸出品は砂糖と米、これが今の台湾の発展の基本になった」と新渡戸の台湾での功績をたたえた。


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