盛岡タイムス Web News 2012年 10月 28日 (日)

       

■  〈ジジからの絵手紙〉22 菅森幸一 イナゴとり遠足

     
   
     
 イナゴは稲の大害虫であるが食用にしてもなかなかおいしい。たんぱく質も多く栄養価が高く、甘辛に味付けして香ばしく煎ると大変うまい。おやつにしたり佃煮にしたり戦争直後の食糧難の時代には普通にイナゴを食べたものだ。

  学校では春の山菜とり休み等をはじめ、食料を調達するための行事がかなり計画されていた。イナゴとり遠足もそのひとつで大変楽しみな秋の行事だった。

  ジジたちは雫石川に架かる長い長い太田橋を渡って目的の田んぼまで歩いて行った。遠足は文字通り遠くまで歩くことだが、遊びの範囲が盛岡市全域に広がっていた当時の子どもたちにとって歩くことは全然苦にならない。稲刈りの前の田んぼに着くと、稲を倒さないように注意しながら穂や葉にしがみついているイナゴを歓声をあげながら捕まえるんだ。

  捕ったイナゴを袋の中に入れる時は注意しないと中のイナゴが逃げだそうとして大騒動だ。だから袋の入り口に竹の筒をつける。そうすると、入れるのも楽だしイナゴも逃げ出さない。ジジたちはこれを「世紀の大発明」といって大いに得意になったものさ。

 


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