盛岡タイムス Web News 2012年 10月 31日 (水)

       

■  時空超えて輝き再び ステンドグラスで盛岡城 工房「趣存」が2日から公開 縄張り測歩し200分の1に復元

     
  盛岡城をステンドグラスで復元した村上代表、漆原さん、小笠原さん(右から)  
  盛岡城をステンドグラスで復元した村上代表、漆原さん、小笠原さん(右から)
 

 ステンドグラス工房「趣存(しゅぞん)」(村上成夫代表、盛岡市本町通)は、在りし日の盛岡城をステンドグラスで復元させた。作品は2日から始まる同工房の作品展示会で特別展示される。村上代表(71)は「宝物を作る感覚だった。いろんな角度から眺めて、当時の歴史を想像してもらえたら」と話している。

  作品は200分の1サイズの模型で、南北に約146a、東西に約94a伸び、高さは約35a。現存の石垣はもちろん、歴史に基づき、天守や御殿、門などもステンドグラスの技法で再現した。制作者は村上代表、生徒の漆原信一さん(71)=盛岡市=と小笠原正明さん(75)=同=。年明けから今月にかけて取り組んだ。

  復元のため現地に通い、城の縄張りを測歩。縮尺の設計図を作成した。ガラスは、石垣やしっくい、瓦に見えるような種類を選び、細かく裁断。一枚一枚を地道にはんだで溶接していった。

  発端は、漆原さんが「誰も作らないものを作ってみたい」と取り掛かった天守。徐々に浪漫が膨らみ、村上代表が全貌の完成を提案。石垣などの``土木、、は村上代表、漆原さんと小笠原さんは``大工、、として建物を担当した。

  漆原さんは「ガラスは一枚一枚で反りが違う。真っすぐに建物を作ることに苦労した」と振り返る。天守は何度も作り直したという。本丸と二の丸の御殿を担当した小笠原さんは「素晴らしい」と目を細める。

  模型は4つに分割でき、ライトアップで趣が変わる。3人は「常設展示をしてくれる企業や団体があれば、無償で提供したい。公の場所でみんなに見てもらえるようになれば」と願い、「城を復元しようという機運が高まってくれれば」とも期待している。

  展示会は4日まで。鑑賞無料。午前10時から午後5時まで。場所は、盛岡市本町通3の8の10。問い合わせは、電話625―1215まで。


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