盛岡タイムス Web News 2012年 11月 2日 (金)

       

■  〈学友たちの手紙〉100 八重嶋勲 可成至急御送附之程願上候

■138巻紙 明治三十六年三月十九日付

宛 東京麹町区飯田町四丁目三十一番地 日松舘内 野村長一様 親展
発 盛岡八日町八十三番下閉伊郷友会自炊部内 辰公(工藤專助)

拝啓其後ハ至極呑気の御生活とか熊公よりきゝ御楽しみの事と存じ候、
彼の證明書は如何相成候や、未だ時日はあれども三月早々学校へ願書を出し、中旬頃までには御送附被下様前便に願上候筈、貰ひ兼ぬる様の事も無之かるべく候へ共、あまり後れて一県下最早き我地方の検査迄に始末がつかぬ様でハ僻地の事なれバつまらぬ時日と狼狽と手数とを費やす事有之べく候間、可成至急御送附之程願上候、
或人の談に依れバ今年よりハ何学校も三ヶ月分の授業(料)を前納せねバ證明書を呉れぬとの事、右様の事ありて金不足なれバ至急御通知を乞ふ、
用事のみ乱筆御免
                           専助
    長一様   

 【解説】去る一月十八日付、二月八日付、二月十三日付、二月十七日付、二月二十八日付と過去五回も徴兵猶予願添付のための在学証明書を学校から取ることを依頼しているのに、長一は一向に進めてくれない。願書提出日が迫ってきており、慌てている様子、いらいらしている様子がうかがえる。自分の徴兵猶予願添付の在学証明書のことも、なかなかやらず、父長四郎が、やはり何度も長一宛請求の手紙を出しているのも、ちょうどこの頃である。



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