盛岡タイムス Web News 2012年 11月 5日 (月)

       

■ 盛岡中央初優勝 高校サッカー 延長同点、PKで決着 決勝初の私立対決

     
  仲間から胴上げで祝福される盛岡中央の下村亮主将  
 
仲間から胴上げで祝福される盛岡中央の下村亮主将
 

 第91回全国高校サッカー選手権岩手大会は4日、盛岡南公園球技場で決勝戦盛岡中央対専大北上が行われた。試合は延長終わって1―1。盛岡中央がPK戦5―3で専大北上を下し、初優勝した。盛岡中央が出場する全国大会は12月30日、東京都の国立競技場などで開幕する。

  県大会で初の私立同士、勝てばどちらも初優勝の決勝戦。盛岡中央は選手の動きがよく、序盤から中盤を制圧。得意のサイド攻撃で好機を作る。前半6分、幅上祐生が左サイドを突破し、ゴール前で待ち構える岩田英嗣へパスを送る。岩田が左足で合わせ、先制点を奪った。

  1―0で後半に突入。中央守備陣は集中して専北の攻撃を跳ね返し、逃げ切る姿勢に入る。しかし試合終了が近付くにつれ、運動量が落ち始める。後半ロスタイム、専北が一瞬のすきを突き、熊谷裕哉が執念のゴール。土壇場で試合は1―1の振り出しに戻る。

  延長に突入し、勢いを取り戻した中央。何度も専北ゴールに迫るも得点は奪えず。逆に専北にカウンターで好機を作られ、一進一退の緊迫した試合が続く。

  延長が終わっても1―1のまま決着はつかず、PK戦が行われた。先攻の中央は4人、後攻の専北は3人が成功し、迎えた専北4人目。佐藤恭が痛恨の失敗。中央は5人目の熊谷心真が冷静に決め、長きにわたる接戦に終止符を打った。

  盛岡中央の小原祐一監督は「苦しい試合だったが、試合に出た選手がよくやってくれた。全国では被災地、岩手ということで注目を集める。まず一つ勝てるようしっかり準備したい」と全国大会の抱負を語った。

     
  前半6分、先制のシュートを決める岩田英嗣(背番号11)  
 
前半6分、先制のシュートを決める岩田英嗣(背番号11)
 


  チームの主軸である下村亮主将は、準決勝で累積警告を受け、決勝戦は出場停止。スタンドで応援団とともに声をからし、仲間の勝利を願っていた。試合終了と同時にグラウンドに姿を現した下村主将。閉会式で賞状を受け取り、仲間とともに喜びを分かち合った。

  「下村主将を全国に連れて行く」。小原監督が準決勝後選手に言い続けた言葉だ。出場した全選手がこれまで支えてくれた主将への思いを胸に、試合に臨んでいた。先制ゴールの岩田は「絶対に決めると信じていた」と語る。

  下村の代役としてゲームキャプテンを務めた佐藤祐那も「左腕のキャプテンマークが重かった。下村のために自分がチームを引っ張ろうと思ったが、逆にみんなに引っ張ってもらえて、願いがかなった」と話していた。

  閉会式後、仲間から胴上げで祝福された下村主将。「決勝に出れなくて落ち込んだりもしたけれど、そんな姿を見せたらだめだと必死に明るく振舞ってきた。最高の気分。必ず勝ってくれると信じていた」と喜びを語る。「全国では決勝に出れなかった分も頑張る。絶対に勝ってきたい」と意気込んだ。


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