盛岡タイムス Web News 2012年 11月 8日 (木)

       

■  予定価格上回って不調に 1社のみの高落札も 盛岡市発注工事 入札監視委で論議

 盛岡市によると、市発注の工事で参加業者が軒並み予定価格を上回る入札で失格し、不調になるケースが増加傾向にあるという。市財政部契約検査課によると、東日本大震災津波を契機に増えているが「これが原因というものはない」と説明。同時に1社だけが予定価格を下回り、落札するケースも出ている。外部有識者で構成する入札監視委員会(委員長・小野寺正孝弁護士、5人)は新たな談合の可能性に懸念を示している。

  市では予定価格と設計価格、最低制限価格を事後公表している。4月から制限価格の設定方法を見直した。これにより、市議会などから指摘の出ている、業者が制限価格ぎりぎりで落札する「ピンポイント落札」の出現率が低下している。

  今度は制限価格ぎりぎりではなく、予定価格さえ上回る応札のケースが増加傾向になった。同時に落札1社を残し、参加業者が予定価格を軒並み上回って失格するケースも目立つようになった。同課によると、数字こそ把握していないが震災を境に出現頻度が高まっているという。震災後の資材価格の高騰、沿岸の復興事業に伴う人員確保難による人件費増など要因はさまざまあるとみられる。

  7日の入札監視委では、2012年度上半期4〜9月の市発注工事145件(130万円未満の随意契約除く)と同期間に変更契約された17件から、抽出した6件の工事を審査した。このうち一般競争入札2件、契約変更1件の計3件は、6社または7社のうち1社だけが予定価格を下回り、落札した。

  落札率は98・4%から99・4%と高率だった。上半期の落札工事145件全体の平均落札率は91・5%と11年度同期の89・9%を上回っている。

  入札監視委の委員からは「予定価格の事前漏えいはないのか」と疑念が持ち上がった。小野寺委員長は「このパターンは問題ないのか。不思議な減少ともいえる。疑いの目を持って事に当たる必要性もある」と指摘した。


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