盛岡タイムス Web News 2012年 11月 15日 (木)

       

■  県央部にセンター機能 県南、県北に後方支援を配置 県の広域防災拠点整備構想素案

 第4回広域防災拠点整備構想委員会(委員長・齋藤徳美放送大学岩手学習センター所長)が14日、盛岡市内で開かれ、県広域防災拠点整備構想素案をまとめた。県内全域で発生する大規模災害に備え、県央部にセンター機能的な役割を担う「広域支援拠点(タイプA)」1カ所を設置。被災地により近い場所で支援活動の前進基地的な役割を担う「後方支援拠点(タイプB)」を県南部、県北部にそれぞれ2カ所程度配置する計画。各拠点が相互に連携し、一体的に機能を発揮する。

  構想は今年度内に策定し、来年度は拠点を置く地域の絞り込みや利用可能施設の調査を進める。2014年度から15年度にかけ、本格的な拠点整備を図る。

  東日本大震災津波では、支援物資の備蓄や物資供給の広域支援体制の不十分さ、県と後方支援拠点となった遠野市との連携不足などの課題が明らかになった。このため、県は地域防災計画に、滝沢村の産業文化センター・アピオを物資集積拠点として位置付けるとともに、物資の受け入れ、集配、備蓄機能などを持つ広域防災拠点の整備を検討。遠野市のような後方支援拠点についても、広域防災拠点の枠組みの中で位置付ける方向で検討を進めてきた。

  広い県土をカバーするため、広域防災拠点は物資供給、災害医療など個々の機能を一定エリア内の複数の施設・敷地に分散させ、ネットワーク化して配置する「分散連携型」に。県施設だけでなく、市町村や民間施設の活用も視野に機能の配置を検討する。全ての機能を1カ所に集約した大がかりな広域防災拠点の整備は、長期課題とし、国の支援制度創設の動きなどを注視しながら対応する。

  タイプAは広域医療搬送拠点、支援物資の受け入れ・分配、支援部隊の交代要員の補給などセンター的な機能を担当。タイプBは支援部隊などのベースキャンプ、災害医療活動など前進基地的な機能を果たす。両拠点とも平常時の物資、資機材の備蓄機能を備え、ヘリコプターの展開や情報収集伝達機能を充実させる。

  22日から来月21日まで構想素案に対するパブリックコメントを実施。市町村や県議会からも意見を聞く。来年1月下旬から2月上旬に予定される第5回構想委員会で最終案をまとめる。


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