盛岡タイムス Web News 2012年 11月 19日 (月)

       

■  復興需要で特定業種が増加 建設業、運輸業など3倍増 学生は減少 今年度いわて就職面接会

     
  建設業や運輸業の参加が増えたいわて就職面接会  
  建設業や運輸業の参加が増えたいわて就職面接会  

 今年度のいわて就職面接会(主催・ふるさといわて定住財団、県)の参加企業は延べ453社で、前年の246社に比べて84%増加した。業種別に見ると建設業、運輸業が際立った伸びを示した。震災の復興需要を背景に求人意欲を高め、ほぼ3倍増加した。半面、参加の学生数は約500人減少。就職戦線は震災前の「氷河期」から、企業側の求人難に状況が一転した。

  いわて就職面接会は毎年春夏秋に計4回開き、翌春卒業予定の学生と県内に事業所を置く企業に面談の場を提供している。今年は滝沢村の県産業文化センターを会場に開かれ、13日の面接会をもって今年は締めくくった。同日の面接会には108社が参加し、前年同期の60社に比べて48社増加した。年度4回目の面接会としては、初めて100社の大台に乗った。

  同財団の中村勘一専務は、企業側の動きについて、「リーマンショックから昨年の震災まで企業の参加は少なかったが、復興需要や景気回復の動きがみられ、企業の求人意欲が高まったと思われる」と話す。

  面接会には13分野の業種が参加。2011年度と今年度の参加数を4回延べで見ると、建設業は17社から47社、運輸業は8社から23社、卸売・小売業は50社から111社、サービス業は52社から89社に伸びた。

  一方、学生の参加数は延べ2264人で、前年の2761人より497人減少した。中村専務は、「それだけ内定が決まっているということで、企業も早くしないと大変な状況が出てきている」とみている。

  13日の面接会に参加した北上市の小田島組の小田島直樹社長は「沿岸の仕事は増えている。若年者を採用してものになるまで4、5年はかかる。現在の状況は人工的な忙しさでもあり、復興が終われば再び厳しい状況になることも予想される。ただ雇用の受け皿になるということは、建設業の大切な役割」と話し、しっかり人材を見極める。

  サービス業で参加した盛岡市の吉田測量設計の吉田直人総務部長は「復興需要が終わったあともきちんと会社が整うように人材を募集している。繁忙期にしか経験できないこともあるので、若い人を雇用したい」と話し、人材成長の好機と捉えている。

  盛岡市の盛岡情報ビジネス専門学校就職課の照井景子さんは「就職面接会は専門分野が増え、本校の学科に合った各分野の企業の人たちがいるので、参加しやすい。学生たちが企業の担当者から、一つでも多くの話を聞けるのがありがたい」と話し、求職の選択肢の広がりを歓迎していた。


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