盛岡タイムス Web News 2012年 11月 23日 (金)

       

■ お宝発信 アイデア続々 盛岡市の渋民地区 協働WSで事業化検討

     
  渋民地区で行われた地域協働のワークショップ=21日夜、渋民公民館  
  渋民地区で行われた地域協働のワークショップ=21日夜、渋民公民館
 

 盛岡市が進める地域協働のまちづくりで、今年度実施地区となった渋民、巻堀姫神の両地区は年度内の地域づくり計画策定に向けた活動を開始した。このうち渋民では21日夜、住民と地区内の団体関係者ら約40人が参加して地域協働ワークショップ(WS)が行われた。地区の宝を自慢し合い、厳選した宝を生かして何ができるか具体的に検討した。

  渋民は同地区自治会連絡協議会(佐々木由勝会長、13自治会)に地域協働部会(部会長・佐々木会長)を設置。地元の福祉推進会や学校PTA、商店会など約20団体と地域協働のまちづくりに取り組んでいる。

  同日は5、6人で班をつくり、WSを実施。地区の好きなところ、自慢できることを「もの」「場所」「人」「その他」別に出し合った。

  歌人石川啄木、生出の湧口(わっくつ)、特産の南部平黒豆などはもちろん▽絶滅危惧種の植物ヒンジモ▽子どもたちに受け継がれている旧渋民村時代から伝わる盆踊り▽画家の岩泉万四郎▽自然の眺望が美しい撮影スポット│など地元住民ならではの情報もたくさん出た。男女、年齢、立場を問わず喜々として参加していた。

  各グループはこの中からテーマを一つ選び、全国発信するアイデアを10項目出した。人手や資金面でそれぞれ実現可能性を検討。一番可能性の高いものについてタイトル、実施主体や時期などを具体化。見込まれる費用も試算するなど事業計画づくりに挑戦した。

  4班は「柏木平からの岩手山」を抽出。四季を撮影して絵はがきを作るアイデアなどの中からガイドの設置について検討した。四季折々の写真を撮影して眺望を紹介したり、ガイド養成教室を開講したりして訪れた観光客をもてなす。事業費は試算できなかったが、定年退職者ら地元住民がボランティアで取り組む。

  門前寺自治会の大西一三さん(67)は「雫石町から移り住んで29年ぐらい。地元に住んでいない人間の方が啄木のことをよく知っている。啄木記念館にもガイドがいない。せっかくの良いものが埋もれるのはもったいない」と話していた。

  全員で他のグループも回り、計画に関する質問やアイデアを提案。自分たちのテーマを含め、どの計画が良かったか投票した。

  佐々木会長は「渋民には宝がいっぱいあるのに生かし切れていない。盛岡市と合併後の課題も見える中、住民自らの発想で探し、解決につなげたい。WSの内容を整理し、来年度からの事業化に結びつける計画を作る。何でも役所に任せていた時代から意識改革ができれば」と期待を込める。

  24日、12月1日にもWSを実施。1日は地元の子どもたちと保護者対象。子どもの視点や発想で計画案を充実させる考え。

  同じく巻堀姫神の同地区福祉推進会地域づくり部(部会長・斎藤勲同推進会長)も21日夜に1日目のWSを実施。同じメンバーで計3回実施し、来年度からの事業計画に向けた議論を深めた。



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