盛岡タイムス Web News 2012年 11月 27日 (火)

       

■  〈詩人のポスト〉 齋藤駿一郎 たより

 

  たとえば
  そこに目に見えないが
  たしかに郵便うけがあって
  ひとはいつも
  せつない気持ちで
  どこからかのたよりを
  まつのです
 
  どこからかのたよりは
  たとえば
  それは希望に満ちた
  まんさく色の葉書
 
  たとえば
  それは夏の華やかさを
  すいとったような手紙
 
  たとえば
  それはやさしいコスモス色の小包
 
  たとえば
  それは純白の穢れなき
  雪色の封筒
 
  くる日もくる日も
  重荷を背負うのが人だから
  人しれず疲れ果てるのが人だから
 
  どこからかのたよりを
  切ない気持ちで待つのです


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