盛岡タイムス Web News 2012年 11月 29日 (木)

       

■  他党から批判の声 未来への解党合流 無節操、選挙目当て 生活「非常に力強い動き」 県議会内 

 嘉田由紀子滋賀県知事が「卒原発」を掲げる新党「日本未来の党」の結成を表明し、小沢一郎氏率いる「国民の生活が第一」が解党、合流を決めた。一夜明けた28日、県議の反応はさまざま。「政策が一致している者同士が集まり、良い流れを作っていくのは望ましい」と、生活所属県議は党の方針を歓迎。一方、他党からは「無節操。選挙目当て」「原発だけが政治ではない」などと厳しい批判の声が挙がっている。

  「生活」の滝沢村の喜多正敏氏は「共通項の政策を実現させるために、力を結集させるのは好ましいこと。大きな目的の達成のため汗をかいていきたい」と話す。嘉田知事は、生活者の視点に立った政策提言とその実行が期待でき、衆院選岩手2区に立候補する畑浩治氏にとっても「支持の広がりにつながる」と受け止める。

  小沢氏の地元奥州市の郷右近浩氏は「政策が一致しているみんなが集まって良い流れを作っていく。これこそ第三極の姿。非常に力強い動き」と評価。唐突に見える解党だが、周りの支持者も少し前から「雰囲気は感じていたと思う」と言い、「目指す政策を実現するためにはやるしかない」と気合いを入れ
た。

  一方、他党の県議の反応は冷ややかだ。民主党県連の渡辺幸貫会長代行は新党について「キャッチフレーズだけが一人歩きしている。ポピュリズム以外の何ものでもない」と批判。「前回、民主党が掲げたマニフェストも多くは小沢さんが作った。それが実現できなかったのは他人のせいというのはあまりに無責任。以前は、二大政党を根付かせるといった高い政治的理想も感じられたが…」と、小沢氏の手詰まり感を指摘する。

  自民党県連の千葉伝幹事長は「別な党へ下駄を預け、表面だけ一緒にやろうということか。国民の理解を得るのは難しい。クリーンなイメージの人を党首に立て、小沢さん自身は陰で采配を振るうということもありや、とかんぐりたくもなる」と批判。福井せいじ氏は「原発やTPPといった政治テーマに対する国民の関心を呼び起こすことにはなる。既存政党も主張を明確にしていかなければ。総合的に判断して国を委ねられる党に投票してほしいと訴えるしかない」と語った。

  公明党県本部の小野寺好代表は「無節操。党を解党するのにまともな協議も手続きもない。まじめに活動している政党人をばかにしている」と厳しい目を向け、「こちらは結党50年の実績を地道に訴える」と話した。

  共産党の斉藤信氏は「新党は個別政策があっても、党の綱領さえない。日本の経済、社会保障をどうしようとしているのかビジョンもなく、政党の名に値しない」と切り捨てた。

  社民党の小西和子氏は「表に出ていない部分で分からないことが多い。嘉田知事のクリーンな傘のイメージの下にいろいろな人が集まった気もする。良い方向に進めば協調できるが、判断に悩む」と話し、「元祖脱原発、反消費税の党としてぶれずにやってきた。信頼できる党でなければいけない」と強調した。


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