盛岡タイムス Web News 2012年 12月 7日 (金)

       

■  差別化で産地力アップへ IT導入しリンゴ栽培 県立大 赤沢小 産直センターで初めて販売

     
  県立大の学生と赤沢小の児童が一緒にリンゴを販売  
  県立大の学生と赤沢小の児童が一緒にリンゴを販売
 

 紫波町立赤沢小(細越馨校長、児童56人)と県立大ソフトウェア情報学部の学生が6日、同町赤沢の産直センター前で、一緒に育てたリンゴを初めて販売した。リンゴは同学部情報システム講座が開発した農業体験学習システムで、生育を見守り収穫した。同日は児童が販売し、学生が消費者の声を聞いた。ITで結んだ生産の苦労を振り返りながら、流通までを実感した。

  県立大の学生たちは農地に設置したウェブカメラで撮影した写真を携帯電話の回線を経由し、サーバーに蓄積して、農作業と作物の成長過程を可視化するシステムを開発した。

  赤沢小では前年度からリンゴの農業体験学習で活用し、教室内のアイパッド(タブレット型コンピューター)で農作物の状況を観察している。今年は「ふじ」を230個収穫し、3、4個入りの約30袋を用意。2、3年生6人が育てたリンゴを販売し、学生が見守った。

  同校の坂本美矢子教諭は「地域の農園のリンゴの木を借りて一生懸命育てた。教室の中の画面で、赤くなった、大きくなったと皆で見ながら育てた」と振り返った。本間彩希さん(3年)は「リンゴを落とさないように上手に取るのは難しかった。リンゴの実や木の様子を教室で見ることができた」、佐々木毅斗君(同)は「大学の人たちにいろんなことを教えてもらい、アイパッドでも教えてもらって良かった」と話していた。

  同大4年の中村武道さんは「肯定的な意見が聞かれた。自分でもリンゴ生産に携わっている人が多く、保水量と気温の違いで毎年どのように変わるか比較した方が良いとか、作物と天候がどう関わっているか勉強してとか、教えてもらった。紫波町も良いが、盛岡市内の街中の小学校でそういうことをやってみたらという意見もあった」と話し、現場の声を今後の研究に生かす。
 


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