盛岡タイムス Web News 2012年 12月 17日 (月)

       

■  階氏が大激戦を逃げ切る 1区

     
   
  3選を果たし喜びを表す階猛氏(盛岡市開運橋通の事務所)
 

 岩手1区は民主前職の階猛氏(46)が5万5909票と前回得票を大きく割り込むも逃げ切った。自民新人の高橋比奈子氏(54)は1996年から移行した小選挙区の初勝利が消えたが惜敗率で比例復活を果たした。未来新人の達増陽子氏(47)は出馬決定が公示直前となる出遅れから懸命の追い上げを図ったが及ばなかった。社民新人の伊沢昌弘氏(65)、共産新人の八幡志乃氏(30)は得票数拡大には至らず逆に1万票台を切った。

  階氏は、前回09年まで達増知事の地盤や支持層を引き継いで07年の初当選以来大差で勝利を収めてきた。今回は7月の党分裂で残留を決断。たもとを分かった小沢一郎氏グループからの対抗馬擁立、達増知事が小沢氏を支持したことで後援会・支持層の分裂も覚悟しながら、連合岩手など労働団体の協力で戦いに挑んだ。

  政権交代以降、総務大臣政務官や党政調会副会長など政府、与党の立場で取り組んだ行革などの実績を武器に、有権者の支持を幅広く求めた。序盤こそ党への逆風をもろに受けた。それでも「1期で善しあしは問えない」「1区の中で仕事ができる人」と、有権者の支持が階氏に大きく動いていった。

  高橋氏は、前回に続き2度目の挑戦。小沢氏のもとで一枚岩だった民主党の分裂、前回の逆風から一転して全国的な党への追い風を受けた。小選挙区当選へ前回得票5万票台の維持または上乗せを目指したが、分裂した民主、未来双方が激戦の中で盛り上がり、苦戦を強いられた。それでも惜敗率による比例復活で当選し、悲願を果たした。

  達増氏は、公示4日前に擁立され、夫の拓也知事を支える立場から支えられる立場で初挑戦した。階氏と重複する拓也知事の後援会、支持者を取り込んだ。陣営には拓也知事の衆院時代の秘書が分裂後間もなく合流し、選挙通の運動員集団が味方に回った。豊富な運動量で尻上がりに勢いを増した。

  県選対本部長の主浜了参院議員や元参院議員・県議が選対に就任。拓也知事も個人演説会などで支持を訴えた。最終盤に小沢氏が選挙区入りし、階氏と重複する支持層の取り込みを強めた。一方で出遅れが響き、政治経験のないこと、分裂を「内輪もめ」と冷ややかに見る有権者もおり、うねりを起こせなかった。

  伊沢氏は、党を代表する政策通として消費増税反対や反TPP、護憲で党の存在感を強調した。当初から埋没を警戒して労働団体と結束して運動したが、前回から票を落としてしまった。

  八幡氏は、福祉の職場経験と1区候補者中最年少の若さを武器に「命と暮らしを守り、青年が希望の持てる未来を」と党の政策を訴えた。比例と連動して戦った。前回得票に及ばなかった。


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