盛岡タイムス Web News 2012年 12月 17日 (月)

       

■  鈴木氏が大勝で返り咲き 2区

     
  前回の雪辱を果たし7選を喜ぶ鈴木俊一氏(滝沢村のニューシビックセンター)  
  前回の雪辱を果たし7選を喜ぶ鈴木俊一氏(滝沢村のニューシビックセンター)
 

 岩手2区は自民元職の鈴木俊一氏(59)が9万6523票を獲得し、前回選挙で失った議席を奪還した。「この3年間の民主党政権の総括」と有権者に政権運営の是非を問い、再び政権交代の必要性を説いた。前回の逆風から今回は自民への全国的な風を受けた中で優位に戦いを展開し、国政へ返り咲いた。

  党として県内選挙区での議席獲得が至上命題の中、鈴木氏自身も「政治生命を懸けた戦い」と危機感を表に出し、選挙戦に臨んだ。選挙期間中も他の選挙区へ続々と党の大物弁士が入る中、6期19年間で築いてきた支持基盤を改めて強固なものにするため敦子夫人らとともに地道に地域を回った。その思いに応えるように、支持者も「今回は鈴木さんを落としては駄目だ」と結束を強めた。

  公認の自民の支持層を固めるとともに、推薦を受ける公明の支持層も確実に票に結びつけた。公明党県本部の小野寺好代表も個人演説会に駆けつけ「最後の一瞬までともどもに力を合わせて勝利目指し頑張る」と激励。推薦を受けた新党改革の舛添要一代表が公示後に事務所に激励に訪れるなど、第三極の支持者からも一定の支持を得た。

  未来前職の畑浩治氏(49)は6万3695票だった。政権交代への期待から民主への追い風の中で戦った前回から一変。7月に民主を離党、日本未来の党へ合流し、党名こそ変わったものの政権への逆風の影響を少なからず受けた厳しい選挙戦となった。

  陣営は県選出の参院議員4人を張り付ける強力布陣を敷いた前回に負けず劣らず、今回も選対本部長に主浜了参院議員、後援会連合会会長に菊池長右エ門前衆院議員を据えるなど、党の威信を懸け、議席の死守を図った。未来の支持層を固めたほか、社民などの支持層の支持も得た。一方、前回は自身に投票した民主支持層の票を完全にはまとめ切れず、無党派層での支持の広がりも薄かった。

  党としても雫石町などで1区候補者の夫の達増知事が支持を訴えたものの、前回選挙のような1区の候補者と大きく連動した戦いは今回は展開できなかった。最終盤には小沢一郎氏も応援に駆けつけて巻き返しを図ったが、劣勢を跳ね返すまでには至らなかった。

  共産新人の久慈茂雄氏(64)は、1万491票を獲得した。「政策論で批判し、訴えていく」と復興予算の流用問題などを追及し、他党との違いを強調する戦いを展開。2003年以来となる2区を含め、党も議席倍増を目標に掲げ、県内全選挙への候補者を擁立し、比例代表候補の当選に向けて党への支持を呼び掛けた。

  自身が県委員として数多くの選挙に携わってきた経験から、こまめに地域を歩き、支持を訴える活動を行ってきた。市町村議も、街頭や遊説で共に政策を訴えた。共産の支持層は固めた一方で、出馬表明が遅れたことでの知名度不足は否めなかった。


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