盛岡タイムス Web News 2013年  1月  1日 (火)

       

■  成長に貪欲 谷村憲一(盛岡商サッカー部MF) J2山形に今春入団 高校屈指の大型ボランチ 「自分の限界がどこにあるか分からない」

     
  モンテディオに入団する谷村憲一  
  モンテディオに入団する谷村憲一
 

 盛岡商業サッカー部の谷村憲一選手(17)は、今春の高校卒業後、Jリーグディビジョン2(J2)のモンテディオ山形へ入団する。高校サッカー界屈指の大型ボランチとして知られる谷村選手。プロでの飛躍が期待される。(佐々木貴大)

  持ち味は左右両足から正確なキックが蹴れること。利き足でない右足も利き足同様に扱うことができるため、両足から得点に直結するパスを放てる。けが知らずの丈夫な体も評価が高い。しかし谷村選手の向上心はとどまるところを知らない。「自分の限界がどこにあるか分からない」と語り、さらなる成長に貪欲だ。

  サッカーを始めたのは小学2年。見前FCに参加し、以来数回の転校を繰り返すも、同チームで競技を続けた。中学時代はグルージャ盛岡ジュニアユースで過ごした。高校は県内の名門、盛岡商業を選択。同校では1年後半からレギュラーを獲得。身長185a、体重71`と恵まれた体格を生かし、攻守に活躍した。3年に進級し、背番号10を背負った。選手権県予選では準々決勝で敗れたものの、最後まで最前線で得点を狙い、プレーの幅広さを証明した。

  高校在学中には年代別日本代表も経験。2011年のU│16モンテギュー国際大会では、5位6位決定戦で得点を挙げ、一躍その名を全国区とした。

  理想の選手は同じポジションで日本代表にも選出される遠藤保仁(ガンバ大阪)。ガンバは来季J2で戦うため、早速、憧れの選手との対戦が実現する可能性がある。

  昨年5月には山形の練習に参加。「プロの世界は練習全てに目的を持っている」と意識の高さに驚いた。練習試合では「自分の持ち味である強く、正確にボールを蹴ることが出せた」と手応えを得た。

  チームとは10月16日に盛岡市内で仮契約を結んだ。そのときの会見で山形の中井川茂敏ゼネラルマネージャーは「ゴールできるシュートやヘディングに加え、フィジカルが強く、ボールの収まる懐の深さもある。メンタルも学校で鍛えられており、必ず成功できる」と太鼓判を押す。

  家族は母と姉、弟、妹の5人。「さみしくはなる。特に母親は兄弟が多い中、ここまで育ててくれた。プロで成功して、恩返ししたい」と話すように、女手一つで子どもたちを育てた母親には感謝の念が強い。

  将来は海外でのプレーも視野に入れる。「フィジカルの強さは外国の方が上だが、足元の技術は日本の方がうまい」と分析。今後は状況判断力や守備に対する意識の向上を課題とする。

  「まずは試合に出て、スタメンを狙い、山形の中心になる。J2からJ1にチームを上げる」と未来を夢見る。「岩手発、山形経由、世界行」。その切符の1枚目を、ようやくつかんだにすぎない。


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