盛岡タイムス Web News 2013年  1月  8日 (火)

       

■  〈イタリアンチロルの昼下がり〉165 及川彩子 折り紙プレゼピオ

     
   
     

 新しい年2013年が明け、ここイタリアでは1月6日でクリスマス週間が終わり、7日から学校も始まりました。

  カトリックの国では、クリスマスが一年で最も大事な宗教行事。遠方の親戚も里帰りし、家族で過ごします。年明けの6日は、東方の三人の博士が、イエスの馬小屋を訪れた日。この日、ミサの後、ツリーなどのクリスマス飾りを取り払うのです。

  中世の宗教改革者マルティン・ルターが始めたと言われるクリスマスツリーは、今やどの国でもクリスマスのシンボルですが、イタリアではキリストの生誕を表現する人形飾り「プレゼピオ」が主流です。

  13世紀、アッシジの聖フランチェスコが、演劇のように、人物を配して生誕シーンを再現したのが始まりと言われます。以来、どの家庭でも、馬小屋・ヨゼフ・マリア・羊飼いなどの人形を部屋に飾る習慣となったのです。

  わが家では、毎年近所のプレゼピオを鑑賞するのが楽しみだったのですが、今年は隣のドメニコ(10)の提案で、娘たちと折り紙のプレゼピオ作りに挑戦、ここアジアゴ市主催のコンクールに出展することにしました。

  雪の大地に見立てた1b四方の台に、トナカイの森・羊の群れ・聖家族の洞窟・三人の博士・贈り物を持って集う子どもの姿などを、毎夜遅くまで折り続けたのです。

  折り紙は、イタリアでも「オリガミ」。日本文化の一つとして紹介されることが多いのですが、13世紀のベネチアの著書に折り紙の船が登場、19世紀には、世界初のドイツの幼稚園教育にも折り紙があるそうです。

  慣れない作業に四苦八苦のドメニコも次第に上手になり、色選びからデザインまで、娘たちの日本感覚と彼のイタリア趣向の相乗効果で、上々の出来栄えになりました〔写真〕。

  コンクールの結果発表は1月中旬。「折り紙付き」の作品になったら…と子どもたちの期待が膨らんでいます。
 
  


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