盛岡タイムス Web News 2013年  1月  12日 (土)

       

■ 緩和ケア1期生22人が終了式 東北唯一の 岩手医大附属研修センター 認定看護師へ前進

     
  謝辞を述べる萬徳さん(手前)と修了生ら  
  謝辞を述べる萬徳さん(手前)と修了生ら
 

 岩手医科大学附属病院高度看護研修センターの修了式は11日、盛岡市中央通の同大構内で行われた。同センターは県内初の認定看護師教育課程で、東北唯一の緩和ケア分野教育課程として昨年6月に開講。8カ月間研さんを積んできた22人全員に修了証書が授与された。今後各職場に戻って勉強しながら5月の認定試験をパスすれば、晴れて認定看護師になれる。今後は高度な技術を持ったプロとして、がん患者とその家族へ心身の痛みを和らげるため活躍が期待される。

  今回の第1期生は東北6県の医療機関から試験で選考された22人。基礎・専門の座学、緩和ケアの病棟実習などを積んできた。科目ごとの試験、修了試験をパスした人材だけが修了できる。全員が修了を果たした。

  修了式には小川彰医大理事長、藤岡知昭センター長ら同大関係者、修了生の所属病院、県、県看護協会の関係者が出席。修了生一人ひとりに証書が手渡された。

  藤岡センター長は「全国で年間32万人ががんで死亡する。男性は2人に1人、女性の3人に1人が亡くなる国民病だ。医学は科学、医療は医学に裏付けられた仁術でなければならない。今後緩和ケアチームの一員として患者の心の支え、希望を与える活動をお願いしたい」と訴えた。

  小川理事長は「皆さんを待っているのは患者。学び得た技術と知識を糧にこれから現場に戻り、患者が期待する看護の実践が皆さんに課せられた責務だ。今後多くの認定看護師が生まれる。その第1号として修了する自負を忘れず医療向上に寄与してほしい」と期待を寄せた。

  萬徳孝子さん(所属・岩手医大附属病院)が修了生代表で「緩和ケアは生命の危機に直面する患者と家族に精神的な問題を早い段階からアセスメントし、解決することで苦痛の予防、低減に努める。生活の質を向上させるアプローチ。今後は蓄えた知識や経験を現場で生かし、専門的技術を用いて貢献していきたい」と誓った。

  認定看護師は実務経験に加え、高度な専門性を持った看護師。さまざまな分野があり、県内では今年度医大に教育課程第1号が誕生した。緩和ケア分野については東北で同大が初めて。認定看護師になるためには修了後さらに認定試験を受験、合格しなくてはならない非常に狭き門だ。

  緩和ケア分野の認定看護師は現在県内に13人いる。既に同センターでは新年度の2期生を募集(既に締め切り)。第2次募集の試験が行われる予定。


  


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