盛岡タイムス Web News 2013年  1月  18日 (金)

       

■  〈大連通信〉82 南部駒蔵 シャンジュ

 市場で黒紫の、丸い、桃より少し小さい果物を買った。シャンジュ(山竹)というのだそうだ。タイから輸入したものだが、中国の南方でも採れるという。表の皮をむこうとしたら、遅(チー)さんに笑われた。うまく皮がむけず、食べられるところがどこなのか分からない。遅さんは手で両端を押しつぶすようにしたところ、割れて毒毒しい紫色の実の中に、真っ白な、きれいなゼリー状のものが入っている。それを食べるのである。甘くて、見かけによらず上品な味で、そのままデザートのお菓子感覚である。

  病む子規に 食はせたしとも思ひつつ ここ大連にシャンジュを食ふぶ

  (岩手医大元教授)


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