盛岡タイムス Web News 2013年  1月  21日 (月)

       

■  明治三陸の日何があったか 「あの年の盛岡1896」3月公演 劇団モリオカ市民 大津波時の生活3部作

     
  出演者の盛岡芸者の福田紋子さんを囲む倉持会長らスタッフ  
  出演者の盛岡芸者の福田紋子さんを囲む倉持会長らスタッフ
 

 劇団モリオカ市民の公演「あの年の盛岡1896」が3月2、3の両日、盛岡市松尾町の盛岡劇場で行われる。17日は同劇場で制作発表が行われた。明治三陸大津波のあった1896(明治29)年の盛岡を舞台に、当時の市民生活を劇作し、歴史の教訓に迫る。宮古市の劇研麦の会が出演し、昭和三陸大津波、東日本大震災津波と合わせて、3部作を予定している。

  劇団モリオカ市民は公演実行委員会(倉持裕幸会長)による市民劇場で、2007年から盛岡3大麺を作品化し、隔年で上演した。前回公演の直後に東日本大震災津波が起こり、今年から震災に連作のテーマを求めた。

  「あの年の盛岡1896」は、第1部は高村明彦さん、2部は倉持裕幸さん、3部は遠藤雄史さんが脚本を書いた。会長の倉持さんは、「震災を抜きに作品はできない気持ちになった。明治、昭和、平成と岩手に津波が来た年の盛岡で、どのようなことがあったかがテーマ。調べていくうち、明治29年の津波の日はチャグチャグ馬コがあり、原敬が議員になって十数年ぶりに里帰りしていたことが分かった」と話し、興味深い故事を見いだした。

  宮古市の劇研麦の会会長の田代美津子さんは、「津波の話と聞いて最初は断った。あれほど大変な思いをしたので。しかし話をもらって、これほど明るい台本なのかと思い、皆で参加できると思った」と話した。

  名古屋市の劇作家、演出家の佃典彦さんを招き、ドラマドクターとして助言を求める。佃さんは、「悲壮感よりはポジティブに書かれている印象が強い台本。倉持さんら盛岡の劇作家のカラーが出ていて、一つの作品を3人の作家が連作で作るのは面白い」と話した。

  上演は3月2日午後2時と同7時、3日午後2時開演。料金は前売り券1千円、当日券1300円。問い合わせは盛岡市文化振興事業団(電話019―621―5151)まで。


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