盛岡タイムス Web News 2013年  1月  21日 (月)

       

■  〈幸遊記〉107 照井顕 カフェジャズの開運橋ジョニー

 ジョニーが開店したときは2間半四方ばかりの小さな店だった。名前は「音楽喫茶・ジョニー」。中身はジャズとロック、タンゴにポピュラー、クラシックの果てまでのレコード音楽を聴かせる店としてスタート。「職業として一日中音楽を聴いていられる仕事は何か?」「四六時中音楽を聴いていたい」それが動機。思い付いたのが喫茶店。ただそれだけのことだった単純な考えの僕。その後、一大決心をしての「日本ジャズ専門店」。

  振り返れば今年で丸38年。ジョニーの前身「音楽酒場・北国」から数えれば40年だが中でも「日本ジャズ専門店」は35年にも及んだ。よくぞ続いてきたもの「音楽が何よりも好き」その根っこの部分があるからこそ続けられてきたのだとも、続けていけるのだとも思う。そうした僕の思いを受け入れてコーヒーやお酒などを楽しみたい時に「同じ飲むならジョニーに行ってやるかな」という人が、少なからず、どんな時でもいてくれたからこそ、店を続けてこれたのだと感謝せずにはおれない。

  2001年の春、盛岡開運橋通のビルの地下に店を開いて丸12(ジョニー)年。開運橋という素敵な冠を付けたジョニーは、ついに橋を見渡せる橋際のMKビルの4階に移店することがかないました。県内一ののっぽビル・マリオスを背景にした盛岡駅と美しいアーチの開運橋、下を流れる北上川。円いジェネラスマンション下の大樹はまるでジョニーの庭木のよう。川の向い岸は啄木の「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」の光景。今君は白い雪や霜の花を咲かせていますが、芽吹きの春はいかばかりかと待ち遠しい。そう思っていたら、1月17日・大安吉日の開店日には「とくとごらんあれ」とばかりにランの花を中心とした白、黄、紅、紫などの花々で店は花屋さん状態。本当にありがとうございます。

  そしてこの12年間に店にレコードを寄贈してくださった20数名の皆さま本当にありがとうございます。これからジョニーは御提供頂きましたアナログレコードを生かすべく、五木寛之の「海を見ていたジョニー」のジョニーは五木氏の言う「下山の時代」をゆっくりと初心のジョニーへ戻って参りたいと存じます。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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