盛岡タイムス Web News 2013年  1月  23日 (水)

       

■  分かりやすさ重視で公表 盛岡市の行政評価 市民ワークショップなど導入 新年度から見直し試行

 盛岡市は従来の行政評価システムを見直し、2013年度から新たな方法を試行、活用する。総合計画に基づく全1250事務事業を評価する従来方式から、その上位にある基本事業104件の評価に切り替え、充実。従来方式による現場職員の負担軽減、公表する際の市民への分かりやすさなどを重視。市民を対象にしたワークショップ(WS)も導入し、市民と問題意識の共有も図る。新総合計画のスタートする15年度に本格実施する考え。

  内容は所管の市長公室行政経営課が「行政評価に係る問題点と今後の方向性について」としてまとめた。22日の行政評価外部評価委員会(委員長・西出順郎県立大准教授、9人)で了承された。

  従来の行政評価は市幹部による政策評価、施策統括マネージャーによる施策(41件)評価と基本事業(104件)評価、各課などの長による事務事業(1250件)評価に区分される。政策評価を除いて評価シートを作成し、取りまとめや検証の材料にしている。

  見直しにより政策、施策両評価を統合し、中身も充実させる。基本事業評価を外部評価委や市民ワークショップなどの意見を踏まえて拡充。13、14年度は年間3事業程度を抽出し、試行する。事務事業評価は14年度まで従来通り行い、15年度に廃止する。評価シート作成は基本事業のみとなる。

  基本事業評価については、全事業で「ロジックモデルシート」を新たに作成。基本事業を目的、事務事業を手段として、事務事業の有効性を分かりやすく視覚的に表現する。上位施策からの結びつきを確認し、重点化すべき事務事業を検討できると見込んでいる。

  市民WSの趣旨は「市民と市が問題意識を共有し、今後の方向性を語る」ため。評価システムに市民意見を取り入れ、市施策に市民ニーズを反映させることができる効果に期待している。

  外部評価委も参加。市民と一緒に意見を出しながら内容を取りまとめ、市へ報告する。WS実施事業については所管課内でもWSを行い、問題点を掘り下げる。翌年度に改善した内容の履行状況を市長や外部評価委に報告。市民に公表される。

  市の行政評価は03年度から事務事業評価が本格実施され、04年度から施策別予算配分方式が導入された。この間一部見直しがあり、10、11年度に内部評価の妥当性などを外部委員が評価した。外部評価では「評価の評価」で委員が戸惑い、行政評価の分かりにくさも露呈。昨年行った職員対象の調査でも「負担で役立たない」との意見が多数出るなど、見直しが求められていた。

  22日の外部評価委では委員から▽評価の目的を見失わないこと▽政策課題や改善の方向性を示し、事業規模などを数値化する▽市民WSの対象者と参画の工夫、趣旨の明確化―などの意見が出た。

  東藤郁夫市長公室長は「WSは協働のまちづくりを進める上でも大事で、いろいろな方が参加できる方法を検討する。見直しについては意見を踏まえ、検討のうえ修正し、試行に臨む」と応じた。

 


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