盛岡タイムス Web News 2013年  1月  27日 (日)

       

■  もりおか起業ファンドで2社に出資 フューチャーベンチャー 小川岩手事務所長に聞く 春ころには第2号の支援へ

     
  小川淳フューチャーベンチャーキャピタル北日本投資部兼岩手事務所長  
  小川淳フューチャーベンチャーキャピタル北日本投資部兼岩手事務所長
 

 2012年8月設立した、もりおか起業ファンド(盛岡信用金庫、盛岡市、滝沢村、フューチャーベンチャーキャピタルなど出資)の第1号の投資が17日、盛岡市上ノ橋町の浄法寺漆産業(松沢卓生社長)、同市大通のクロス・クローバー・ジャパン(太野由佳子社長)の2社に行われた。

  厳正な審査を経て昨年12月下旬に投資が決定した。もりおか起業ファンドは、会社設立予定者および株式会社化から5年以内の企業に対する投資ファンド。5千万円のファンドを組み、当面10社を目標に投資する。最大5年間の支援を行う。

  同ファンド窓口担当でもある小川淳フューチャーベンチャーキャピタル北日本投資部兼岩手事務所長(44)に、第1号案件の2社の決定理由、今後の支援、次の投資先などについて聞いた。

  2社を選定した理由は

  30社ほどの企業を審査した。30、40代の社長が多く、成長意欲も旺盛だった。投資は、融資と違い、高収益を期待し、資金を投じ、株主の1人になる。ファンドは企業の成長性を一番に重視する。どれほど特徴のある事業であるかどうか。事業そのものの価値も審査する。2社は、その審査を通過した。

  浄法寺漆産業への投資理由は

  国内で使用される漆原料の98%以上が輸入に頼る中で、浄法寺漆の精製と高品質の漆器の販売を手掛けている差別化戦略に着目した。今後、国内外の販路拡大で収益が拡大し、地元の漆産業の活性化に貢献できると判断した。投資資金は販路拡大に活用される。

  クロス・クローバー・ジャパンは

  ネコ用の高品質・高機能でデザインにも優れ、新たなトイレの商品企画力とネットショップでの販売方法に着目した。ネコの飼い主の潜在需要を発掘し、収益性と成長性が期待できると判断した。ネコ市場に参入するベンチャーは少ない。まだまだ、一定層を狙い、今後も新商品開発に期待できる。資金使途は、商品開発。

  投資後、どのような支援をするのか

  売り上げを拡大するため経営を支援する。投資先の事業規模はまだ小さく、人材も少ない。1社だけでは、すぐ目標は達成できない。支援のため定期的な会合を開く。この会議での内容は、出資者にも報告する。

  具体的な支援は

  詳細は言えないが、販路開拓支援の場合は、売り先なども紹介するケースもある。マーケティングも手伝う。人材の採用、資金調達などの支援もする。もちろん、自らの意志で起業した会社の経営者の考え方、描いた夢の実現への支援のための支援がファンドの役目。しっかりしたビジネスモデルが確立するよう力を入れたい。

  第2号はいつころ

  案件を数件抱えている。若手中堅の企業。3月末を目指して審査中。当ファンドは会社設立して4、5年以内の若い会社の成長する環境を整備する。盛岡、岩手にはビジネスに有望な資源がある。いかに、他社との違いを出し、収益を上げられるか。ファンドとして力を入れたい。 


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