盛岡タイムス Web News 2013年  2月 10日 (日)

       

■ 岩手の読書週間に多彩な行事 創造力膨らませて あしたの本プロジェクト 作家と一緒にお絵描き

     
  小林さん、垂石さん(左から)らと絵を描き、読書の手助けとなる想像力を磨く  
  小林さん、垂石さん(左から)らと絵を描き、読書の手助けとなる想像力を磨く
 

 岩手の読書週間(1〜14日)は期間中、さまざまな催事が行われている。このうち主要行事の「読書をすすめるつどい」は9日盛岡市内で開かれ、読書推進標語や手づくり絵本・紙芝居などの入賞者が表彰された。同日は児童に関わる団体でつくる「子どもたちへ〈あしたの本〉プロジェクト」主催の子ども読書まつりも同市内で開催。子どもたちが絵本作家と絵を描いたり、読み聞かせに耳を傾けたり。読書や描画を通じて想像する力を養った。

  あしたの本プロジェクトは日本国際児童図書評議会、日本ペンクラブ、日本出版クラブ、出版文化産業振興財団で構成。東日本大震災津波以降、被災地へ本を届ける活動や女優による読み聞かせ慰問を展開。陸前高田市に木造子ども図書館も整備した。読書まつりは継続中の支援の一環。

  同日は同市中ノ橋通のプラザおでってで「魔女の宅急便」などの著者で作家の角野栄子さんの講演、郷土芸能の演舞、盛岡市の読み聞かせ団体うすゆきそう文庫によるおはなし会などがあった。

  「作家といっしょに絵を描こう!」では、子どもたちがクレヨンや絵の具でスケッチブックに好きな絵を描いた。講師は絵本作家の小林豊さん(「せかいいちうつくしいぼくの村」「ちいさなやま」など)、垂石眞子さん(「だれかがきたよ」「とらばあちゃんのうめしごと」など)。

  小林さんは「テーブルの上で描くこと」という約束だけで、自由に絵を描かせた。果物や両親らテーマはさまざま。「果物はいろいろな色があるから見つけてね」「力を入れてごしごし塗ると色がきれいに出るよ」とアドバイスしていた。

  子どもたちは下書きしないで白いスケッチブックを多彩な色に塗り上げた。子どもたちは1枚描き終わると、すぐ次の題材に向き合っていた。

  玉山千裕君(大慈寺小2年)は果物をクレヨンで描き、鮮やかな配色をほどこした。「絵本は『はらぺこあおむし』が好き。あおむしが最後にチョウになって羽の色がすごくきれいだったので、自分も色を全部使って描いた。とても楽しい」と笑顔を見せた。

  垂石さんは「絵を描くのはパソコンのキーボードを使うのとは違い、5本の指を全部使って強弱を付ける。何を描こうかと想像力を働かせるのは、絵本を読むときにも必要なこと」と話していた。

  出版文化産業振興財団の中泉淳事務局長は「被災地支援で本を贈り、心を支えるものになる読書を通じた物語や言葉を届けようと取り組んでいる。震災直後でも新聞や本など活字が求められた。読書は被災した方たちにも役立てる」と趣旨を説明する。

  同日開かれた読書をすすめるつどいは県図書館協会や盛岡タイムス社で構成される県読書推進運動協議会の主催。表彰のほか家庭読書「家読(うちどく)」の推進に関する講演、読書活動の事例・実技発表があった。


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