盛岡タイムス Web News 2013年  2月 11日 (月)

       

■  〈幸遊記〉110 照井顕 菅原恭子の黄色い絵画

 2011年8月9日、紫波町・野村胡堂あらえびす記念館で開かれた、渡米55年のジャズピアニスト・穐吉敏子さんと夫のルー・タバキンさんのデュオ(二重奏)による、東日本大震災支援チャリティー「ホープ・コンサート」を聴いて大感動してしまった画家・菅原恭子さん(70)。

  彼女は、その時の音を心にしみこませ、演奏する二人の姿や動きを脳裏に焼き付けて持ち帰り、キャンバスに向かった。背景の黄色、穐吉の服の緑、寄り添うルーと金色のサックス「一瞬の永遠ともいうべき素晴らしい絵が誕生した」と、僕がそう思ったのは、彼女からその絵の写真を見せられた時だった。

  その菅原恭子さんは、僕の店「開運橋のジョニー」で2009年から開いているNHKカルチャーのジャズ講座に10年から通い始めた方で、12年穐吉敏子ピアノソロ・ラストツアーの最終日となった6月16日のジョニーライブの時、その絵「ロング・イエロー・ロード」を穐吉さんに贈ったのでした。

  「頂いた絵をこちら(NY)でクリスマスカードにして使わしていただいたところ、とても素敵な素晴らしい絵ですね、と皆さんがすごく気に入ってくれましたので、そのことを菅原さんにお伝えください」、そう穐吉さんから1月に電話を頂いた僕。

  菅原恭子さんは1942年4月2日秋田市生まれ。宮古市で、小・中・高を過ごし、岩大教育学部ではバレーボールや美術に夢中だった。卒業後は小学校の先生になり校長の話が出た時、辞職して大好きな絵の世界へ転身。イルディーヴオなどの音楽を聴きながら、収入の無い仕事をライフワークとして死ぬまで描きたいと、キャンバスに向い続けている毎日。

  あの名門黒澤バレエ出身の大沼まゆみさん率いる「スタジオ・ダンス・ワン」がマリオスホールでステージ発表した時、恭子さんが描いたダンス絵をロビーに展示、さらにその絵をステージ上のスクリーンにも映し「絵と同じポーズで絵から飛び出して来るようなダンスコラボにはビックリするやら感動するやらでしたが、今回の穐吉さんのお話といい絵の公募展に出さずに来ても、それ以上のものを与えてもらいました」と目を潤ませた。
(カフェジャズ開運橋ジョニー店主)


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