盛岡タイムス Web News 2013年  2月 15日 (金)

       

■ 公共施設の保有 最適、長寿命へ方針案 建物とインフラに系統区分 データ収集し廃止など評価 盛岡市が6月策定

 盛岡市は、市保有施設のアセットマネジメント推進に向けて「公共施設保有の最適化と長寿命化のための基本方針」を6月までに定める。これを踏まえ短期、中長期の各種計画の策定に着手する。庁舎や学校など建物系施設は、面積が同市内丸の市役所本館110棟分に相当。ほかに道路や上下水道など都市基盤系施設もある。限られた財源の中でも、笹子トンネルの天井板落下のような事故が起きないよう計画的に維持補修をし、新規整備を抑制。現有施設の再編統合も図る考え。

  市のアセットマネジメントは、各部署の所管単位でなく全庁的な視点で施設の維持管理の効率化、老朽化した施設の更新費用の低減、平準化を進める。そのための施設配置の在り方や維持管理手法に関する取り組みを基本方針にまとめる。

  対象となるのは建物系が庁舎や学校、教育文化福祉施設など。都市基盤(インフラ)系が道路、橋りょう、公園、上下水道、病院、市場など。

  基本的な考え方として公共施設の市民ニーズの量・質の変化を踏まえ、施設の目指すべき保有の姿を規定。持続的な市民サービス提供を図っていく。

  目指すべき施設保有の姿として▽次世代に継承可能な施設保有(量)▽ニーズ変化に対応した住民サービス提供(サービス)▽効果的で効率的な施設運営(コスト)▽安全に使用できる施設整備(性能)―それぞれの最適化を掲げる。

  安全な使用については、損傷が起きてから修繕する「事後保全型」から脱却。計画的に保全、改築する「予防保全型」へと転換。長寿命化を進めながらコスト集中のリスク回避も見込む。

  建物系については現在、全庁挙げて施設の最適化を図るために判断材料となるデータ(利用者数、利用率、維持管理費、建物性能など)を収集中。今夏にもまとめられ、市民に公表される。

  これを踏まえ、施設の1次、2次評価を実施。1次で見直し、廃止、継続、改善に分類。2次評価で廃止、見直しとした建物について詳細な情報を収集して方向性を決める。

  方針を踏まえた計画策定については▽20年間に施設保有の最適化や建て替え、大規模改修などの長寿命化の対応が必要となる施設をリストアップする長期▽10年間に施設保有の見直しを行う施設、工事をする施設を選出する中期▽中期に基づきおおむね3年間の内容を定める実施計画―に区分される。

  市は全庁横断的な「施設保有検討会議」を設置し、施設保有量の検討や利活用を調整。大規模改修などは総合計画へ位置づけ、財源確保として基金の活用も視野に入れる。

  都市基盤系については、国が先行して取り組みを進めている。このため市では▽現状把握・公表▽点検・評価▽保全に関する計画策定▽保全と予算の連動―と骨格のみを盛り込む考え。

  方針案は14日の外部委員による自治体経営推進会議に示された。今後市議会、玉山区地域協議会に説明され、市民意見も募集する。


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